能年玲奈改め“のん”、アニメ『この世界の片隅に』主演声優初挑戦で、久々の都内イベント出演

17609_non.jpg左から片渕須直監督、のん、原作者・こうの史代

 能年玲奈改め“のん”が9日、主演声優を務めるアニメーション映画『この世界の片隅に』(11月12日公開)の完成披露試写会に出席。都内でのイベント出演は久々とあり、イベント終了間際に待ち受けた報道陣から「トラブルは解決しましたか?」など、改名騒動や独立騒動など種々の騒動についてコメントを求められる一幕があったが、この日は笑顔を見せるだけで質問には答えず。報道陣に申し訳なさげに一礼して会場を去った。

 昭和19~20年の広島市と呉市を舞台に戦争を通し、移ろい変化していく世の中でたくましく生きるヒロインのすずの姿を描いた、こうの史代の人気マンガを原作とする本作(双葉社)。壇上にはヒロイン・すずの声を演じたのん、こうの、クラウドファンディングで制作資金を集め、本作の制作にこぎつけた片渕須直監督が出席。のんは片渕監督やこうのと並んで完成した作品を見たといい、「めちゃくちゃ緊張しました。(監督の反応に)びくびくしました」とにっこり。

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 作品については「声で挑戦させていただくときにも思ったんですが、セリフとか入っていなくて映像だけで泣けてしまう作品。すごくいいです」と絶賛。「素晴らしい作品に出演できて光栄です。映像で通して見させてもらって、戦争が一つのものとして(独立して)あるものでなく、普段の生活と隣り合わせなものだと実感できました。すごく怖いなと思いました」とコメント。

「ボーっとしているところもあり、だけど気の強いところもある。そういうところに共感しました。共感する部分から共鳴させて演技するように頑張りました」とヒロインのすずについて振り返り、さらに「(アフレコ中、監督への)質問がしつこかったんじゃないかなと心配です」と触れ、照れ笑いも。

 こうのは「のんさんの声によって物語の中に明るさが出た。物語にはない新しい魅力が増した。芯の強さも感じられた」と、のんの奮闘を讃え、片渕監督も「(声優を決める際)のんさんしか思いつかなかった。のんさんにやってもらって本当によかった」としみじみ。「すずが血や肉のきちんと通った人間になった。すずさん共々(これからものんを)応援してあげてほしい」と客席へ呼びかけていた。
(取材・文=名鹿祥史)

■『この世界の片隅に』公式サイト
http://konosekai.jp/
11月12日よりテアトル新宿、ユーロスペースほか全国公開

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