「『シン・ゴジラ』は第1作の精神を踏襲している」宝田明と水野久美が語る“ゴジラ”

■「X星人を今、演じてもあのころのままだと思う」

1609takarada_mizuno_int_2.jpg水野久美。

――ゴジラのアニメ映画化が発表されましたが、どのように思われますか。

水野 アニメになっても、面白いのではないでしょうか。何でも試みていいんじゃないかしら。見てみたいですね。アニメ化されると、小さいお子さんも見られるからいいと思います。それで、すでにもっと子どもたちも興味を持つのではないかしら。ただ、それだけゴジラが人気者ってことなのよね。

――水野さんにとって、ゴジラとは何でしょうか。

水野 地球を守ってくれる平和の守り神かな。だって、みんなに愛されるし、あんまり怖くないじゃないですか。みんなに戒めもありますし。襲うということは、何かを訴えていることだと思います。そう思って、ずっとゴジラを見ているけど、ゴジラはかわいいし、愛嬌があるので、私はゴジラが好きですね。

――ハリウッドでも映画化されていますが【編注:『GODZILLA』(1998年)、『GODZILLA ゴジラ』(2014年)】、ハリウッド版のゴジラはいかがですか?

水野 環境が違うからかな。やはりゴジラは、日本人にピッタリだと思います。ピッタリというか、雰囲気がそうなのよね。アメリカでも『キングコング』とかがあるじゃないですか。ああいうのは、アメリカにピッタリだと思いますね。

――ゴジラシリーズの中で、一番日本らしいと思う作品はありますか?

水野 みんなそれぞれ違うので、それぞれが試されているのだと思います。だから、段々といいものができているじゃない。その時代に合ったゴジラが作られているから、そのときの見る人の心によって違うと思います。『シン・ゴジラ』は、まだ見ていないので、わからないけれど、宝田さんはみんなちょっと緊張し過ぎて、早口だと仰っていたじゃない。昔の作品は、みんなのんびり優雅に撮っていたの。お天気じゃなかったら、撮らない、みたいに。今は、どちらかというと、撮影日が限られているので、急いで撮る場合が多いから、昔の方が落ち着いていた作品ができていたと思います。

――では、人々を魅了してやまないゴジラの魅力とは何だと考えていますか?

水野 愛嬌があるのよ。すごく愛嬌があって、それでいて、強そうでしょ? 強うそうで、愛嬌があってかわいいじゃない。私、ずっと見ているうちに、あの顔がかわいくみえてくるの。だから、それですね。

――ゴジラの顔は、初期は丸く、そこから段々と細長くなっていきますが、どの時代の顔が一番かわいいと思いますか?

水野 長いよりは、丸い方が好きかな。でも、作品によっては、長い顔がいい場合もありますよね。私はゴジラ全体をかわいいと思っています。目を見てもかわいいし。だから、ゴジラって、とってもいいの。日本人が大好きというのは、そこじゃないかしら。

――話は変わりますが、相変わらず、お美しいですよね。 

水野 あまり変っていないから、『怪獣大戦争』のころのままだと思う。あのX星人の役をもし今やったら、顔はしわがあっても声なんかは同じだと思うわ。

――最後に、その美しさの秘訣を教えてください。

水野 何もしていないですよ。前日まで、スッピンで認知症の役を演じていたくらい。私はストレスをためないようにしているから、それがいいんじゃないかしら。のんびりというか、楽天家なの。それで、あまりストレスをためないから、顔をきれいにしようとか何もしていないし、顔を洗って、勧められた化粧品を付けているだけ。あとは、私、絵を描くのが好きだから、自分の顔をキャンバスにして描くメイクが好きなの。だから、今日はゴジラのイベントだから、個性的なウィッグで、ちょっと強い、はっきりしたメイクにしてみたのよ。
(取材・文/桜井飛鳥)

■水野久美出演映画
『ケアニン~あなたでよかった~』
2017年春公開予定
http://www.care-movie.com

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