歩きスマホの事故も減少!? 『ポケモンGO』で普及したAR技術が社会と暮らしを変える!

■“ポケモン”と地方のコラボが進むか

 VRと並んで今後の成長分野であることは間違いないAR技術だが、『ポケモンGO』のサービス直後から“ポケノミクス”という言葉も生まれて経済波及効果が期待されたのはご存知の通りだ。日本国内では今のところ特筆すべき経済効果はまだないようだが、アジア各国では着実に経済を刺激しているようだ。

 アメリカやオーストラリアから1カ月遅れて、8月5日から『ポケモンGO』のサービスが開始された東南アジアの各国。特にインドネシア、香港、カンボジアではやはり“社会現象”の様相を呈しているという。ロイター通信によれば、『ポケモンGO』ファンの間ではより良い通信環境を求めて電話会社を乗り換えたり、データ通信モデムを購入する動きが盛んに起きているということだ。

 インドネシアでは、『ポケモンGO』サービス開始後に4Gモデムの売り上げが5倍に伸び、またこの“社会現象”を見込んで大容量バッテリーの新型端末を急遽リリースしているという。

 関連ハードの売り上げが伸びているインドネシアだが、早くも『ポケモンGO』の内容についての要望の声も上がっているようだ。ポケモン収集と育成自体を楽しむ要素も強い“気長な”ゲームの『ポケモンGO』だが、これまであまり“ポケモン”自体に触れてこなかった地域では、ゲームとしての面白さを問う声もあるようだ。

 ポケモン探し、アイテム集め、ジムでのバトルのほかにも、ファンの興味を保つために新しいコンセプトが必要なのではないかと訴える声や、郊外のエリアではポケモンやポケストップが少ないあまり、楽しめないという悲痛の声(!?)も寄せられている。この“地域格差”については、日本でも問題になっているが、開発元は今後各自治体と連携をとりながら格差改善に取り組むとも報じられている。いわゆる“町おこし”に『ポケモンGO』が活用できるとすれば、まさに理想的なポケノミクスとなるだろう。地方と“ポケモン”が今後どのようにコラボするのか注目したい。
(文/仲田しんじ)

【参考】
・ITV
http://www.itv.com/news/2016-08-18/seven-ways-pokemon-go-could-change-your-life-even-if-you-never-play-it/
・Reuters
http://www.reuters.com/article/us-nintendo-pokemon-asia-idUSKCN10U0L4

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