家康VS三成の構図が明確に! 面白くなってきたのにSMAPのせいで視聴率急落の『真田丸』第32話「応酬」レビュー!!

 また、秀吉への忠誠心は三成と匹敵するほど篤く、本来頼もしい味方になるであろう加藤清正(新井浩文)、福島正則(深水元基)との仲がうまくいかないのも痛い。加藤清正の「俺は、お前と飲みたいんだよ!」というセリフは、思わず笑ってしまったが、清正なりに豊臣家の将来を心配しているんだし、マジメ一辺倒で、そういう清正の心境に気づかないのが三成のキャラであることを考えると、結構悲しいセリフだ。一方で伊達政宗(長谷川朝晴)は家康主催の飲み会に参加して、家康に恭順の意を示しつつも、爆弾発言をかまして周囲の大名たちの反応を探っているようで、飲み会が抜群に上手かった。

 秀吉がボスとして君臨している間なら、三成は官僚として仕事ができればよかったが、派閥のボスになるのにはそういう能力が必要だよな、飲み会でのコミュニケーション能力って大事なんだな、やっぱ会社とか仕事関連の飲み会って、面倒臭いけどちゃんと参加しなければ! などと思った社会人も多いのではないだろうか。

 なお、ここ数話で着々と後の展開につながるフラグを打ち立てる一方で、三成を主役とする司馬遼太郎の名作『関ヶ原』が映画化、しかも主演は岡田准一とあって、三成クラスタがネット上では大変な勢いである。戦国武将なりきりで有名なTwitter上の石田三成(@zibumitunari)も最近は特にキレキレで面白いのでチェックしてみてほしい。さらに関ヶ原を控え、有名大名が一挙登場してきたが、長宗我部盛親役を演じる阿南健治が盛親の肖像画と超ソックリと、長宗我部家ファンの間で話題となっている。思わず吹き出してしまいそうになるほどなので、暇な人はぜひあわせてググってみてほしい。
(文・馬場ゆうすけ)

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元親がこの頃まだ存命のはずだけど、盛親でよかったのかしら

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