ついに変身シーンが“リストラ”!? 一方『プリキュア』水着表現の限界に挑戦した情念カットも!【まほプリ(ほぼ)全話レビュー】

1607_mh25.jpg朝日放送『魔法つかいプリキュア!』公式サイトより

『魔法つかいプリキュア!』(以下『まほプリ』/テレビ朝日系)をオタク目線で毎週追っかけてお伝えする、【まほプリ(ほぼ)全話レビュー】。7月24日放送の第25話「夏だ!海だ!大はしゃぎ!かき氷が食べた~いっ!」は、その名の通りみらいたちが海に遊びに行くという待望の水着回。だが、向かった先の海でことはの魔法でハチャメチャ大混乱するのだった。

 海にみらい達家族とともに、魔法つかいがいることを疑っているクラスメイト・勝木かな(声・菊地美香)も同行し、今まで数回にわたり本格的な出演がなかったうっぷんを晴らすかのごとくジト目で怪しい部分にツッコミを入れまくる! 魔法を“知られちゃいけない”ので、体を張るみらいとリコの必死さを見ながら30代アニメ好きおっさんとしては、思わず『今日もどこかで デビルマン』を口ずさみながら見守ってしまう。

 その“元凶”となったことはは、前話で反省して魔法の使用を自粛するかと思いきや、誰にも見られずに魔法で海を楽しくしちゃおーとまるで懲りておらず、ここぞとばかり魔法を乱発! みらいとリコは必死にその尻ぬぐいに務め、子どもの失態は親が責任をとるという構図に。それにしても、まほプリ史上最多に魔法が使われているレベルだったような……。

 一方、敵方のヤモーはドクロクシーの声が幻聴で聞こえるという『僕は友達が少ない』の三日月夜空の“エア友人”トモちゃんのように1人で会話を始めてしまうほどに精神的な末期症状を見せ、なんかもう不憫の一言。そんなヤモーは、ことは1人を洞窟に誘い出すために、青年にメタモルフォーゼするのだが、うまく行った後に「お兄さんじゃないですよ。ヤモーさんですよ!」と、トレンディエンジェルの“斎藤さんだぞ!”ばりの言い回しを見せるのだった。

 分断作戦の罠にかかり、キュアフェリーチェソロでの戦闘に突入。だが、フェリーチェはヨクバールが放つビームを“ザ・ワールド”を使ったがごとき回避能力を見せたり、ヨクバールに両手で掴まれて身動きがとれなくなりピンチかと思いきや力押しで自力脱出しそうになったりと、逆にヤモーが焦る展開に。そこに、いつの間にかサファイア変身したキュアミラクルとキュアマジカルが駆けつけ、2人が足止めしてフェリーチェがトドメ……って、ついにミラクルとマジカルの変身バンクシーンが“リストラ”されてしまった上、フェリーチェの前座と化し、なんとも言い表せない気持ちになってしまった。

 さて、この回は主人公たちが水着を披露しているといういわゆる水着回。女児向けアニメということもあるのか、これまでプリキュアシリーズで水着回はなるべく避けられていたそうなのだが、昨年の『Go!プリンセスプリキュア』第28話で本格的に公開されファンを驚かせた。確かに、約1年前に同じ女児向けアニメ『プリパラ』のエンディングで北条そふぃのセクシーな感じの水着姿カットに、視聴者からBPOにクレームが入ったからか、カットが差し替わるという事態も起こり話題となったという前例もある(参照記事)。とりあえず、今回でいえばみらいとリコに関しては髪型変わってるし、どう見ても微笑ましいぐらいの露出の水着だし、モフルンは水着になり逆に露出が減ったなーというところ。

 しかしである――ラストカット辺りのモブの水着はそんなにち密に描き込んでないものの、結構露出の高いビキニ姿のおねーちゃんが数人描かれており、なんか、スタッフさんたちの情念を感じたような……。ある意味、女児向けアニメという制約の限界表現に挑戦しているように感じられ、考えさせられてしまう数カットだった。
 (文/ティエリア88)

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