MLBのファインプレーをあらゆる角度から確認できる“VRリプレイ映像”が運用開始!

■スポーツの3D映像中継を目指す

 実は一足先に、6月のNBAファイナルの試合中継で、この360度ビューの3Dリプレイ映像がお目見えしている。クリーブランド・キャバリアーズがゴールデンステイト・ウォリアーズを下して初優勝を飾った今年のNBAファイナルだが、前代未聞のこのリプレイ映像もまた大いに盛り上がりに貢献したようだ。

NBAの試合で実際に“360度リプレイ”映像が放映された「Intel Newsroom」より

 本来、この技術を開発したのはイスラエルの「Replay Technologies」社なのだが、インテルがこの3月に同社を買収。そしてNBA、MLBに対して積極的なアプローチをした結果、今回の“お披露目”が実現したようだ。将来的にはリプレイ映像だけにとどまらず、試合をまるごと3D映像で中継することを目指しているという。

 スポーツの3D映像中継は、現状ではまだ技術的な壁があるともいえるが、今のペースで開発が進めば、そう遠い未来の話ではないようにも思える。実現した暁には、お茶の間にいながらにして、スタジアム内の好きな“座席”からスポーツを観戦できることになる。たとえばサッカーや野球などでは、ファンサイドの座席から応援が可能になるのだ。中継でありながら現場のファンと一体になったスポーツ観戦が楽しめそうだ。
(文/仲田しんじ)

【参考】
・Gizmag
http://www.gizmag.com/mlb-360-degree-replays/44272/

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