「解せぬ!」Rolling Stone誌「最も素晴らしいアニメーション映画トップ40」の2位に『千と千尋の神隠し』ランクイン!!

1607_sentotihiro.jpg『Rolling Stone』公式サイトより。

 アメリカのRolling Stone誌が、6月28日に「最も素晴らしいアニメーション映画トップ40」を発表したのだが、なんと2位にジブリ映画『千と千尋の神隠し』が選ばれた(1位は『ファンタスティック Mr.FOX』)。『千と千尋の神隠し』は、2002年に米アカデミー賞の長編アニメーション賞を獲得していることからもアメリカでの人気の高さがうかがえるように、その評価はやたらと高い。02年9月に『Spirited Away』という題名で劇場公開された時には、激辛で有名なアメリカの映画評論家たちが口をそろえたように大絶賛。「ウォール・ストリート・ジャーナル」や「ニューヨーク・デイリー・ニュース」といったメジャー誌でも「まさに傑作!!」「これは偉業!!」といった文句が並んだ。

 観客の反応も凄まじいものがあり、「人生で見たアニメ映画の中で最も素晴らしかった!」「稀に1本の映画がそれだけで1つの文化になることがある…これはそんな作品だ」「千と千尋の神隠しPART2をぜひ作ってほしいな!!」「映画を見たあとエキサイトした僕は、まだ見ていない友達の娘にネタバレしちゃったんだ! それほどすごい映画なんだよ!」と興奮の声が溢れる事態に。

 さらにさらに、俳優のレオナルド・ディカプリオは同作が公開された年のベストムービーについて「自分の出演した2本の映画(『ギャング・オブ・ニューヨーク』と『キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン』)を除けば、『千と千尋の神隠し』がベストだ」と公言し、映画監督のスティーブン・スピルバーグに同作を勧めたという。勧められたスピルバーグも「アニメーションだということを忘れるほど物語に入り込んだよ。天才的で素晴らしい作品だ!」と手放しで称賛している。

 今回のランキングでは、40作品中、4作品もジブリ作品が食い込んでおり、37位に『火垂るの墓』、33位に『ハウルの動く城』、13位に『となりのトトロ』がランクイン。しかしこの結果に対して日本からは「ラピュタやナウシカが入らずなんでハウルが入ってるんだよ!」「俺一押しのもののけ姫はーー!?」と、そのチョイスに疑問の声が上がっている。中には「これは大してジブリ見ずに選んだな」という意見も。

 とはいうものの、あるデータ(Redditアニメ板のジブリ映画アンケート)では、海外で最も視聴されているジブリ映画の1位は『千と千尋の神隠し』、好きなジブリ映画は何かというアンケートでも同作が1位であるという調査結果が出ているため、海外で『千と千尋の神隠し』が支持を得ているのは確かなようだ。

 そんな同作の生みの親である宮崎駿は13年に長編アニメからの引退を表明したが、現在は「三鷹の森ジブリ美術館」で上映される短編映画を製作したりと活発に動いている。これほど元気に動き回れるのであれば、最後に『千と千尋の神隠し』のようなオリエンタルな雰囲気の作品か、大好きな戦車が登場する長編を1本作っていただきたいものだが、やはり難しいのだろうか……。

 なお、ジブリ作品以外の作品では『AKIRA』が19位に入っただけで、ほかに日本で製作されたアニメのランク入りはならなかった。ちょっと寂しい。

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