さらば北条氏政! ようこそ伊達政宗、そして開催される“ずんだ餅”パーリィ!? 『真田丸』第24話「滅亡」徹底レビュー!!

 さて、氏政退場のしんみりムードを吹き飛ばしたのが、後半からの政宗のエピソード。秀吉に降参した政宗を所領をすべて差し出し、許しを得ると、なんと城内で自ら餅つき、名物のずんだ餅を振舞うという、熱烈な接待を開始! これにはネット上も「政宗が餅ついとるwww」「餅つきパーリィのはじまりだぁぁぁ!」「ずんだ餅がTwitterでやたら出回ってるとおもったら、真田丸かwww」と草不可避の大盛り上がり。

 なお伊達政宗は料理を趣味としていて、戦のときに食する兵糧などを開発したり、仙台城下に味噌蔵を立てたり、岩出山名物の凍り豆腐と納豆は政宗が開発したようだし、ずんだ餅も政宗が開発者では、という説もあるようだ。

 お調子者で、秀吉に媚びへつらってでも生き残り、小物を装い、一方で野心を捨てきれないといった政宗を演じた長谷川朝晴のアプローチは、いい感じだったと思う。だが、今回の伊達政宗像が全く新しい、みたいに評価するのはちょっと違う、1987年の大河ドラマ『独眼竜政宗』で、政宗が演じた渡辺謙と“独眼竜”というニックネームが格好良すぎただけなんだとと、個人的には訴えたいところ。

 伊達=派手好みで、白装束着てみたり芝居っ気が強く、二股膏薬と呼ばれるほど(左足と右足、どっちつかずであるということ)、やたらと嘘もつくし裏切るし、実は戦はあんまり上手ではなくどっちかというと下手、ウルトラ短気でやたらと揉め事を起こすなど、『独眼竜政宗』ほど格好いいわけではない。むしろ、『真田丸』の伊達政宗のほうがしっくりくる、という歴史好き・歴史小説好きは多いのではないだろうか。

 ただ見ていて面白い戦国武将であることは間違いないので、今後の『真田丸』への登場も楽しみだ。なお、「伊達政宗 DQN」など、適当に検索してみると残念なエピソードに多数行き当たるので、『独眼竜政宗』や『戦国BASARA』などでの政宗しか知らない人は、一度調べてみると楽しいと思う。
(文・馬場ゆうすけ)

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