さらば北条氏政! ようこそ伊達政宗、そして開催される“ずんだ餅”パーリィ!? 『真田丸』第24話「滅亡」徹底レビュー!!

1606_sanada24.jpg『真田丸』公式サイトより。

 粘りを見せた北条氏政(高嶋政伸)もついに降伏し、今週で退場――一方で、小山田茂誠(高木渉)が復活、さらに前話では顔見せぐらいの出番に止まった伊達政宗(長谷川晴朝)が、なぜか餅つきで豊臣秀吉(小日向文世)を熱烈接待! と、格好良いが物悲しいシーンもあれば、ひどく格好悪いが楽しいシーン、両方が激しく入り交ざった『真田丸』24話「滅亡」をレビューする!

「滅亡」では、信繁(堺雅人)は沼田裁定で競り合った本多正信(近藤正臣)、板部岡江雪斎(山西惇)からの依頼で、北条氏政のもとへ単身、説得に向かう。降伏するように説くが、氏政は受け入れない。さらに徳川家康(内野聖陽)、上杉景勝(遠藤憲一)、そして昌幸(草刈正雄)らも氏政に秀吉に許しを請い生き延びることを勧めるが、氏政容易は従わない。一方、遅参した伊達政宗は、名物のずんだ餅を振舞うパフォーマンスで秀吉の機嫌をとろうとするのだった、といったストーリーが展開された。ちなみに視聴率は17.6%。

 SNS上などを見ても盛り上がっていたのが、やはり最期のときを迎えた一連の氏政絡みのエピソード。信繁相手につぶやいた「どうせ秀吉と一戦交えるのなら、日の本を分ける大戦をしてみたかった……」という独白が実に格好良かった。それを言っている相手が、後に天下人を敵に回して大戦をしてのける信繁だから、なおさらいい。

 また、長い間、戦い続けてきた家康、景勝、昌幸の強敵と書いて<とも>とルビをつけたくなるような3人との対面シーンや、今まで “怪演”と評価されてきた不気味な笑顔ではなく、吹っ切れたような寂しい笑顔を浮かべたりと、氏政は非常に恵まれたラストを用意してもらったのではなかろうか。切腹直前になって汁かけメシの汁が一度でちょうどいい量になったところは面白かったし。

 一方で、堀北真希を懐妊させた山本耕史演じる石田三成が、『のぼうの城』でお馴染みの忍城攻略にまだ手こずっていたり、“彼の戦下手”を強烈にアピールしつつ、昌幸の策がドンピシャとなって見事落城に成功すると、「戦の何たるか教えて欲しい」と請うなど、関ヶ原への伏線をもりもり張り巡らせていたのも印象的。にしても甲斐姫、出てこなかったな、残念……。

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