大物たちの連れション、高嶋の怪演、相変わらずなパパ幸に、高木渉4カ月ぶりの復活! 『真田丸』第23話「攻略」ざっくりレビュー!!

 秀吉軍側から「厄介な城」として描かれていた忍城だが、成田氏の立場からすると、上杉、石田、そして真田に攻め込まれるというのは、なかなかに恐ろしい状況だ。しかも、相手は2万、自軍は数千と圧倒的な兵力差……。

 なお『のぼうの城』は、第36回日本アカデミー賞では優秀作品賞をはじめ、10部門で優秀賞を受賞と評価が高い映画なので、この機に鑑賞してみてもいいかもしれない。

 ほか、家康との共闘を嫌そうにしたり、水攻めを提案してドヤ顔の三成を笑い飛ばしたり、今回もパパ幸こと昌幸が非常に良かったわけだが、個人のキャラクターでいうと出浦昌相(寺島進)にも、「北条と手を組めば豊臣にも勝てる」と今さら言い出してみるという、気になるシーンがあった。戦ではなく政治で物事が進む世の中に反感を覚えているようでもあり、時代に取り残されつつある昌幸を気遣っているようでもあった。信幸の反応も含めて、多様な捉え方ができそう。先々に効いてきそうな気もするので、覚えておこうと思う。ま、『真田丸』のお城はどこもやけに忍び込みやすそうで、出浦様と佐助(藤井隆)の2人で大抵何とかなりそうな気もするのだが。

 さて、23話の最大の見せ場はラストシーン。北条勢に囲まれピンチに陥った信繁を救ったのは、4カ月ぶりに『真田丸』出演となった小山田茂誠(高木渉)。12日には、他サイトなどで「23話で久しぶりに高木さん出演」というニュースが出ていたのだが、それでも抜群のタイミングでの出演に思わずうれしくなってしまった。この圧倒的な“いい人”感、高木さんが茂誠を演じてくれてよかったなと思う。茂誠は武田家、北条氏に従った後、真田家に仕えたという人物。どう落とし込むのかと期待していたが、予想以上にドラマチックであった。

また、『軍師官兵衛』でも触れられていたように、北条家への最終的な使者は黒田官兵衛が務めたようだ。前話段階での次回予告を見た際には、その使者役を信繁にやらせちゃっていいのかしらと思ったものだが、『真田丸』では家康と吉継が頼み込んだということで、あくまで非公式な使者扱い。信繁は主人公らしくあちこちに顔を出すが、史実を踏み越えないあたりに、さじ加減の妙味を感じる。

 さて、来週は北条家ラスト回のようだ。序盤から中盤に至るまでの『真田丸』を盛り上げてくれた高嶋正伸・最後の氏政、そして復活した高木渉・茂誠の活躍が楽しみだ。
(文・馬場ゆうすけ)

信長の野望・創造 戦国立志伝

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