『ゴールデンカムイ』が“異色グルメ対決”を制する! 「マンガ大賞2016」授賞式レポート

1603_manga_pic03.jpg「面白いは正義!」(意訳)と語る大熊氏

 大熊氏は、野田氏との間で「面白いマンガを作りましょう。面白ければ妥協せずいきましょう」という“正義”が一致していると語る。野田氏自身も「ハラを決めて描いています。その本気さが伝わるから好意的な取材協力が得られ、多少のことも大目に見てもらえています」と、ひたすら妥協しない覚悟を強調していた。綿密に連絡を取り合い、おもしろさという唯一絶対の正義に向けてひた走るマンガ家・編集者。そして大熊氏が「おもしろさに貪欲」と評するヤングジャンプ編集部の姿勢が相乗効果を発揮し、大ヒットと今回の受賞につながったのだろう。

 他にも会場では「マンガを描きはじめたのは20歳を過ぎてからで、それまではニートに近かった」「ストーリーの骨組み、ある程度のオチはすでに決まっている」(「アシリパ(リはアイヌ語特有の表記)さんは、本来は“アシルパ”に近い発音になる」「もしアニメ化の話が出てきたら『やるのか!?』という感じ」など、ファンにとって興味深いネタがいろいろ語られ、非常に密度の高い授賞式となった。

 現時点で『ゴールデンカムイ』は6巻まで発売され、累計発行部数はおよそ200万部。今回の大賞受賞により、また大きく注目が集まったことで、部数も伸びていくだろう。さらなる作品の飛躍、そして来年の「マンガ大賞」にはどんな傑作たちがノミネートされるのかを、おおいに期待させてもらいたい。
(取材・写真/浜田六郎)

ゴールデンカムイ 7 (ヤングジャンプコミックス)

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