『ゴールデンカムイ』が“異色グルメ対決”を制する! 「マンガ大賞2016」授賞式レポート

1604_manga01.jpg「マンガ大賞2016」公式サイトより。

「面白いと思ったマンガを、その時、誰かに薦めたい!」

 かつて『テルマエ・ロマエ』『ちはやふる』など、隠れた傑作を世に知らしめた「マンガ大賞」。第9回となる「マンガ大賞2016」授賞式が3月29日に都内で開催された。2015年中に単行本が発売され、既刊数が8巻以下のマンガ226作品から、話題作『ゴールデンカムイ』(作:野田サトル/集英社)が見事大賞に選ばれた。

 第2位は、これまた大賞候補と目されていた『ダンジョン飯』(作:九井諒子/エンターブレイン)。“迷宮モンスターグルメ”vs“北海道アイヌグルメ”という異色の対決を『ゴールデンカムイ』が制した形だ。実際に作者の野田サトル氏も、会場で「『ダンジョン飯』に勝ててうれしいです」と第一声を発しており、グルメ分野で密かにライバル視していた様子がうかがえる。

 もちろんグルメは日常シーンを彩る一要素にすぎず、本来の『ゴールデンカムイ』はミステリーや歴史ロマン、そして過激なアクションを詰め込んだ超重量級のエンターテインメント作品である。

 主人公の青年・杉元佐一は、常人離れした戦闘力と生命力を誇り“不死身の杉元”とあだ名される、日露戦争帰りの元兵士。戦死した親友の妻(杉元の幼馴染でもある)の病気のため、大金が必要な杉元は、北海道で砂金掘りをしていたところ、ふとしたことから莫大な“アイヌの金塊”の情報を得る。だが、そのありかを示す暗号の入手だけでも一筋縄ではいかず、金塊を狙う他勢力からの妨害も激化。それでもアイヌの少女・アシリパ(※リは本来は小文字)の助けを得ながら、前へ前へと突き進む杉元の奮戦が鋭い筆致で描かれている。

YouTube「週刊ヤングジャンプ公式チャンネル」より

 最終選考ノミネート作一覧と、順位は以下の通り。

大賞 『ゴールデンカムイ』(野田サトル)
2位 『ダンジョン飯』(九井諒子)
3位 『BLUE GIANT』(石塚真一)
4位 『僕だけがいない街』(三部けい)
5位 『百万畳ラビリンス』(たかみち)
6位 『波よ聞いてくれ』(沙村広明)
7位 『恋は雨上がりのように』(眉月じゅん)
8位 『町田くんの世界』(安藤ゆき)
9位 『東京タラレバ娘』(東村アキコ)
10位 『岡崎に捧ぐ』(山本さほ)
11位 『とんかつDJアゲ太郎』(イーピャオ・小山ゆうじろう)

ゴールデンカムイ 7 (ヤングジャンプコミックス)

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