【ACTF2016】『ポケモン』ミニコーナーで全面導入！　OLMが再上陸したデジタル作画ソフト「Toon Boom」を試す

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　システム管理はアニメ産業以外でも重要になっている問題。総務や庶務といったマネジメントは一般業務でいうところの間接費で賄われる人たちなので、小規模な会社や個人事業主では取り組むのが非常に難しいのではないかという。各作品のプロデューサーが社内では協力し、さらには各関連会社、しいては業界全体・産業全体で取り組むべき問題だという。

　またすでに動画・仕上げをデジタルに置き換えている会社を例に、Toon Boomを使用したワークフローにおいても、同様に置き換えることが可能か検討しなければならないと述べた。また各制作工程がデジタル化により統合する場合も増え、今後特定の工程だけではなく、前後の工程を理解することで、作業の効率化だけではなく、新しい映像表現の確立などビジネスチャンスが生まれるのではないかと話した。

OLMにおける従来のフロー（左）とデジタル作画フロー（右）

　一方で人材の確保の難しさは10数年前から言われており、デジタル化があるないに関わらず業界の大きな問題となっている。人材育成の改革に着手しようにも、60代・50代がバトンを渡すべき40代の不足から、30代・20代へ繋げなければならない部分に空白が生まれているからだ。これからは、業界のみならず、関連企業、教育関係者、学校などと幅広く連携した人材育成が必要であるとのこと。

　今後OLMでは3月にデジタル作画室を開設。なお、講演のなかで紹介されたOLM社内で制作されたチュートリアルは配布されているので、ダウンロードしてみたい。
（取材・文／真狩祐志）

■OLM
https://olm.co.jp/
■Toon Boom
http://www.comtec.daikin.co.jp/DC/prd/toonboom/
■Toon Boon Harmony 日本語チュートリアル
http://www.comtec.daikin.co.jp/DC/prd/toonboom/tutorial.html
■アニメーション・クリエイティブ・テクノロジー・フォーラム（ACTF）2016
http://www.janica.jp/course/digital/actf-main.html

 
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