【TAAF2016】恐喝かな? 振り込め詐欺かな? 日本動画協会が「おたぽる」と執筆者に計7,200万円のトンデモ要求!【内容証明全文公開】

 このように、その具体的な根拠が示されないまま、計4,600万円という莫大な金額を「3営業日以内」に振り込まなければ刑事・民事で訴えるとする日本動画協会の恐喝的な要求には、「おたぽる」編集部、執筆者ともに応じることが適切ではないと判断し、動向を静観することとした。

 また、いずれも「銀行口座に振込んで支払うこと」という文面とともに、「弁護士 森田貴英」名義の銀行名、銀行口座番号が記されており、個人口座への直接的な振り込みを要求する手法、また「TAAF2016」関係者への直接の連絡を「禁止する」という一文から、編集部内には「振り込め詐欺かな……?」と犯罪を疑う声も上がったほどだった。

 その後の12日、昼間氏のもとに「再通告書」が届いた。

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 同文書には「最低でも金3600万円の損害賠償を請求する」とあり、日本動画協会が「おたぽる」と昼間氏に要求する損害賠償額は、合計7,200万円になる見込みだ。

 15日のサイト発表を受けて、「虚偽記事を掲載」したと改めて断じられた「おたぽる」編集部は、さらなる取材を進めるために代理人に対し質問状を送付。昼間氏と同様に損害賠償額の内訳を求めるとともに、サイト発表の中で江口氏に対して行った仮処分命令申立について言及しながら、裁判所の和解提案を拒否して、その申立を一方的に取り下げている事実と、「TAAF2016」が「ショートフィルムデポ」に応募された数百の作品を「不採用」としている事実(日本動画協会は、裁判所に提出した書面で自ら「不採用」を宣言している)について表記していないことの真意を尋ねた。

 ファックス送信直後に電話にて質問状を送付した旨を告げ、回答期限の設定を求めると「答えられるわけないだろう。とりあえず文書を見て、訴えるかどうか決めるから」という応対だった。

 一連の騒動の経緯は「おたぽる」取材記事および、本件を問題視している作家・田中康夫氏が16日発売の「サンデー毎日」(毎日新聞出版)に掲載した記事(田中氏本人がサイトに掲載中)にも詳しい。

 1カ月後に迫った「TAAF2016」は海外からも注目を集める国際的なイベントであること、東京都から巨額の税金が投入されていること、そして何より、世界中のクリエイターたちが心血を注いだアニメ作品群が蔑ろにされようとする状況は到底看過できないことから、「おたぽる」では引き続き、この問題について取材を続けていく予定である。
(文=編集部)

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