「そもそも実写化に無理がある…」『彼岸島』再実写化も“丸太絶対主義”の壁は厚い!?

1512_higanjima.jpgヤングマガジン公式サイト『WEBヤンマガ』より。

 一部で“丸太エンターテインメント”と称される、松本光司氏のホラーマンガ『彼岸島』。11月30日発売の「週刊ヤングマガジン」(講談社)53号にて、同作の実写映画化&TVドラマ化が発表された。ただ、実写映画の公開、TVドラマの放送は過去にもされており、どちらも決して芳しくなかったためか、マンガ好きからの期待値はとてつもなく低いようだ。

 現在は3rdシリーズ、主人公の宿敵にあたる吸血鬼・雅が撒いた吸血鬼ウィルスにより、日本が血に飢えた化け物の国となってしまった『彼岸島 48日後…』が、「週刊ヤングマガジン」で連載中の『彼岸島』。こちらは2002年に同誌で連載開始となった、人をさらい、生き血を吸う村人が住む島(彼岸島)を舞台に、宮本明が吸血鬼と戦う物語となっている。10年に石黒英雄主演で映画化、13年には総監修・三池崇史氏、白石隼也&鈴木亮平W主演でTVドラマ化(毎日放送・TBS系)もされた。

 ただ、映画は初週こそ興収9位にランクインするものの、その後姿を消してしまい、TVドラマのほうも三池氏は「チ、チ、血、血、血……ガッツリ吸わしていただきます。観て生きろ」と不敵なコメントを寄せていたが、結果的には深夜の時間帯ということもあってか、全10話の平均視聴率は1.25%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)と振るわなかった。その『彼岸島』が再度、実写映画化&TVドラマ化決定。

 映画&ドラマ共に、2016年に公開&放送となるようで、主演は13年同様に白石隼也&鈴木亮平のW主演。さらに告知ページには、作中に登場する“師匠”こと青山龍ノ介が丸太を脇に抱え、「ワシも参戦じゃ」と言っている(ように見える)。しかし、この告知には「映画やってましたよね?」「テレビも映画もやったやん」「映画が大コケしたのは知ってる」など、過去の映画&ドラマを踏まえた上で望まぬ声が多い。

 また、「実写じゃエロは再現できん」「どうせおっぱいなしだろ」「『キン肉マン』を実写化するようなもの」「ギャグマンガなのに?」「サバイバルホラー風シュールギャグを実写化なんて無理があるんだよ」「あのバカバカしいギャグは、あのひどい絵があってこそだから、実写化しても魅力出ないと思うがな」と、作品実写に向かないという声も。

 さらに、いかなるピンチも丸太で切り抜けようとする、“丸太絶対主義”で知られるだけに「丸太の調達どうすんだよ」「丸太は持てるのか」「丸太の魔法使い」「丸太が何本あっても足りない」「森林伐採すんのか」など、丸太問題を口にするファンも見られる。

 ただ、ここ最近、体重の増減をはじめ、役作りに対するストイックさに定評がある鈴木が主演を務めることもあり、「鈴木亮平か!」「鈴木亮平がやるってことは、肉体改造してCGなしで邪鬼になったりするんだな」「変態俳優大活躍!」「鈴木なら視聴確定だわ」という声も少なくない。加えて、「どの巻のどのページを開いても面白い。ギャグマンガの最高峰なんじゃ」「ハァハァ」「完全にギャグ路線なら勝機もあるな」「ハーハー。ハァハァ。ハッハッ」「シリアスな漫画太郎」など、“一周してアリ”とする人もいる。

 詳細は今後「週刊ヤングマガジン」などで発表されるという再実写化『彼岸島』。三池氏もさることながら、園子温監督にメガホンを握らせたら、いい化学反応を見せてくれそうな気がする。

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園子温×鈴木亮平 ラップ部分に弱さ

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