「週刊少年ジャンプ」情報レビュー

『ワールドトリガー』「読者ランク戦」結果発表で盛り上がるも、作者・葦原大介「ちょっと病院行ってきます」 【ジャンプレビュー】

――発行部数約260万部(一般社団法人 日本雑誌協会発表)を誇る最強の少年マンガ誌「週刊少年ジャンプ」(集英社)。そんな「ジャンプ」の最新情報をさまざまな角度からレビュー!

1511_jumpreview09.jpg「週刊少年ジャンプ」公式サイトより。

 11月30日に発売となった「週刊少年ジャンプ」(以下、「ジャンプ」)2015年53号、表紙と巻頭カラーは、祝4周年『ニセコイ』。橘万里花がアメリカに渡り数日後、橘の残した「二人の人を同時に好きになっているんですよ」という言葉が、頭の中をぐるぐると回る、“ダーリン”こと一条楽の様子が描かれる。その“二人”とはご存知、小野寺小咲と桐崎千棘。4周年を迎えなお、楽が誰とくっつくかわからないまま展開を進めるのは見事だ。「第3回 キャラクター人気投票」も開催されたし、結果次第でくっつく相手も変わるのかも。ちなみに、過去2回は小野寺(小咲)が連続1位となっている。

 2015年、最後の号となる53号(次週より新年1号)、『ニセコイ』以下、掲載順は『ONE PIECE』『僕のヒーローアカデミア』『暗殺教室』『バディストライク』……と続く。センターカラーとなった『暗殺教室』は、TVアニメ第2期制作好調を伝えた。アフレコ現場でのキャスト陣の集合写真に加え、監督・岸誠二氏、脚本・上江洲誠氏、そして作者・松井優征氏の3人で今後の展開&構成を激ミーティングしている写真も公開。放送開始となる、来年1月7日が待ち遠しい。

『暗殺教室』の他にも、新章に突入した『ブラック・クローバー』と、読切『始末屋K』の2作がセンターカラー。12月4日に発売される『ブラック・クローバー』4巻には、描き下ろし要素もさることながら、『食戟のソーマ』附田祐斗氏の特別応援マンガも掲載されるとのこと。また、12月19日・20日に幕張メッセで開催される「ジャンプフェスタ’16」では、同作の体感ゲームが登場するようだ。「遊んでくれたキミにはプレゼントもあるぞ!!」と記載されているため、イベントのみのレアグッズである可能性も否めない!?

“ジャンプ冬の超異端読切3連弾第1弾!!”と銘打たれた『始末屋K』は、『恋のキューピッド焼野原塵』の長谷川智広氏による仰天バトルコメディ。長谷川氏が「ハードボイルド目指して頑張りました」と述べるように、正体不明の“始末屋”を中心にしたダンディズム溢れる作品ではあるが、随所に散りばめられたギャグは、さすが『恋のキューピッド焼野原塵』の作者といったところ。Kは「カパカパカパカパ」としかしゃべらないカッパだし……。これは第2弾、第3弾にも期待できそう!

 前号休載となった『ワールドトリガー』が、予告どおり今号には掲載。しかも、連載2周年突破記念で行われた「読者ランク戦」集計結果発表という、うれしいおまけつき。1万6,084通集まったハガキにより、ベストエピソードランキング1位に輝いたのは「三雲修(3)」だ。……といわれてもわからないかもしれないので説明すると、こちらは千佳、修、遊真の3人が“玉狛第2”を結成したエピソード。続く第2位は嵐山隊がチームワークを発揮し、三輪隊や出水に対抗する「嵐山隊(3)」。第3位が、トリオンキューブ化された千佳を近界民(ネイバー)から守るため、修がある“秘策”を実行する「大規模侵攻(23)」となる。

 ほか、隊長候補ランキング1位は東春秋、以下、太刀川慶、レプリカ……と続き、名ゼリフランキング1位は「那須隊(4)」に登場した太刀川の「気持ちの強さは関係ないでししょ」となった。すべてのランキング順位や、希望ランキングについては本誌をチェック。なお残念ながら、作者・葦原大介氏が巻末コメントに「先週・来週と休載して申しわけないです。ちょっと病院行ってきます。<大介>」と寄せている。病気については明かされていないが、大丈夫なのだろうか。年内中に完全回復となることを祈りたい。
(雑誌やマンガ作品に関して、言及のない限り、版元は集英社)

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