「NARUTO-ナルト-展」開催が決定! 『ワールドトリガー』の広報戦略も気になる「週刊少年ジャンプ」

――発行部数271万部(一般社団法人 日本雑誌協会発表)を誇る最強の少年マンガ誌「週刊少年ジャンプ」(集英社)。そんな「ジャンプ」の最新情報をさまざまな角度からご紹介!

1407_jump35_main.jpg「週刊少年ジャンプ」2014年35号(集英社)。

 本日発売となった「週刊少年ジャンプ」(以下、「ジャンプ」)2014年35号、表紙と巻頭カラーは『NARUTO-ナルト-』。連載開始から15年となる今年、“NARUTO新時代開幕プロジェクト”として、2年ぶりの劇場版製作及び「NARUTO-ナルト-展」の2015年開催が告知された。アニメやマンガの展覧会は、現在開催中のものでも「エヴァンゲリオン展」(そごう美術館)や「機動戦士ガンダム展」(大阪文化館・天保山)などがある。「ジャンプ」系の展覧会としては、現在台湾にて開催中の「ONE PIECE展」や2012年の「荒木飛呂彦原画展 ジョジョ展」などが記憶に新しい。近年、アニメやマンガをメインテーマに据えた展覧会は枚挙に暇がなく、いずれも好評を博している。海外でも人気を誇る『NARUTO-ナルト-』だけに、海外での開催も考えられ、盛り上がることは必至だろう。一方で、本編自体がクライマックスを迎えており、どれだけの長期的視野で展開されていくのか、今後の情報公開に注目したい。

 今号の掲載順位では、連載第2回目となる『ヨアケモノ』がセンタカラーで上位に、『三ツ首コンドル』と『僕のヒーローアカデミア』は中盤を位置しており、新連載陣は今後の浮沈が打ち切り回避の鍵となってくるだろう。一方で、今号の最下位は『BLEACH』。次号では連載13周年を記念して巻頭カラーを飾る本作だが、最近の掲載順位は停滞気味だけに、今後の盛り返しに期待がかかっている。

 また、今号では「第9回 ジャンプ金未来杯」が開催。今週から4号(35号、36号、とんで39号、40号)にわたって読み切りが掲載され、読者投票によって「金未来杯」となる作品が選ばれる。4作品中の第1作は、石川光貴の『ネジヤマさん。』。本作は増刊「ジャンプNEXT!」2014WINTER号に同名読み切りが掲載されており、本作はその読み切りと設定を同じくする作品だ。これまでの「ジャンプ金未来杯」は、現在連載中の椎橋寛、芝田優作ほか、いずれの回からも「ジャンプ」連載作家を輩出している。今回も「金未来杯」から連載作家が誕生することだろうことから、本企画の結果も楽しみに待ちたい。

 そのほか、今号の注目は、『ワールドトリガー』の企画ページ「BMPT」で告知されている「書店POPイラストコンテンスト」外部参照だ。これは「ニコニコ静画」にて、実際の書店のPOPとなるイラストを募集するという企画。同時に、ファンアートイラストのコンテストも実施されている。昨年12月から今年4月にかけて『ワールドトリガー』は、『食戟のソーマ』と共に、niconicoにて「静止画MADコンテスト」を行なっていた参照。いわばこうした“公式認可のファンによる広報活動”を積極的に取り入れている。類似例としては、フジテレビとイラスト投稿SNS「pixiv」のコラボ番組『いらこん』でのキャラクター公募などが挙げられるだろう。『ワールドトリガー』のこうした広報戦略にも引き続き注目だ。
(雑誌やマンガ作品に関して、言及のない限り、版元は集英社。文中、敬称略)

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