「週刊少年ジャンプ」情報レビュー

アニメ『銀魂』新作も 大規模イベントが恒例化する「週刊少年ジャンプ」

――発行部数271万部(一般社団法人 日本雑誌協会発表)を誇る最強の少年マンガ誌「週刊少年ジャンプ」。そんな「ジャンプ」の最新情報をさまざまな角度からご紹介!

1407_jump34.jpg「週刊少年ジャンプ」2014年34号(集英社)。

「週刊少年ジャンプ」(以下、「ジャンプ」)2014年34号、表紙と巻頭カラーは新連載の『ヨアケモノ』。作者の芝田優作は本作が初連載となる。『僕のヒーローアカデミア』『三ツ首コンドル』に続いて、新連載3作品が出揃った。果たしてこれらの連載がどこまで人気を伸ばせるか、注目だ。

 今号の掲載順位では、『ヨアケモノ』以後、上から『ONE PIECE』『暗殺教室』『三ツ首コンドル』『食戟のソーマ』『火ノ丸相撲』……と、看板作品から新進気鋭の作品までが並ぶ形に。先週に引き続き『火ノ丸相撲』は好調ぶりを見せている。一方、掲載順最下位は『ILLEGAL RARE』。すでに同時期に始まった『i・ショウジョ』『ステルス交境曲』『TOKYO WONDER BOYS』は本誌での連載を終了しているが、本作も正念場。ここからの巻き返しに期待がかかっている。掲載順に大きな動きがない中、次号からは「週刊少年ジャンプ 金未来杯」として、読みきり作品が4号連続で掲載される。『ILLEGAL RARE』の椎橋寛、『ヨアケモノ』の芝田優作を輩出した本企画から、「ジャンプ」の次世代を担う作家が出てくるのかにも注目したい。

 また、今号では「ジャンプスペシャルアニメフェスタ2014」の開始が告知された。以前まで「J(ジャンプ)スーパーアニメツアー」として開催されていたイベントがリニューアル。すでに放送が終了しているアニメ『銀魂』が1話限定で復活するほか、現在放送中のアニメ『ハイキュー!!』オリジナルストーリーの上映、アニメ化決定済みの『暗殺教室』『ワールドトリガー』も出展されるという。

「ジャンプ」では、すでに19日に東京会場を終えた兄弟誌との3誌合同開催イベント『ジャンプビクトリーカーニバル2014』(大阪会場は26日開催)や、毎冬開催の『ジャンプフェスタ』など、大規模なイベントが恒例となってきた。こうした事業への注力を示すかのように、今号のアンケートハガキでは、少年向けマンガ誌として人気を博す小学館の「月刊コロコロコミック」に対するアンケートと共に、小学館集英社プロダクションが手がけるイベント『次世代ワールドホビーフェア』についての質問が掲載されている。小学館集英社プロダクションはいわゆる“一ツ橋グループ”の企業で、集英社も出資を行なっている。ノウハウを共有していくかは不明だが、出版不況が叫ばれる中で、イベントでの収益も視野に入っていることだろう。「ジャンプ」関連のイベントの動きも、合わせて注視していきたい。
(雑誌やマンガ作品に関して、言及のない限り、版元は集英社。文中、敬称略)

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