いつか「西フェス」をやりたい! 西恵利香に聞く“AeLL.無期限活動休止”、そしてソロシンガーへの道のり

――本末転倒じゃないですか!

西 多い時には100人ぐらい参加して、最終的に畑はテニスコート7面半もありました。ただ土いじりってストレス解消になるんですよ。変な虫もいっぱいるし、田んぼに足を取られて泥だらけになることもあるし、やっていると辛いことも多いんですけど、振り返ってみると楽しかったなと思うんですよね。たまにAeLL.時代からのファンに「また農業やらないの?」って訊かれることもあるので、またやってみたい気持ちもあるんですけどね。

――今の音楽性にはまったく合わないですけどね。

西 駄目ですかね……。

――2013年7月7日にはファンと富士山に登るイベントもありました。

西 ファンの方と8合目の山小屋まで登って、富士山とAeLL.がコラボした限定グッズを販売するイベントだったんですけど、山開きしたばかりで混んでいるからという理由で難しいコースを選んだらしいんですよ。それは下山してから聞いたんですけど、そりゃそうだろうってぐらい辛くて、生きて帰れないって思いました。しかもアクシデントがあって、山小屋にグッズが届いていなかったんですよ。結局、下山してからイベントをやったので何のために登ったんだろうと、だったら頂上まで行きたかったですね。

――どれぐらいのファンが参加したんですか。

西 確か30人ぐらい参加したんですけど、登山は途中で断念した方もいましたし、「お願いだから二度とやらないで」って訴える方もいました(笑)。

――メンバーはもちろんですけど、ファンも相当鍛えられたんじゃないですか?

西 そうだと思います。ファンの方とリレーをやったことがあって、それぞれのメンバーがリーダーになっての4組対抗だったんですけど、推しの子を勝たせたいというファンの熱い思いが強くて。雨の中だったんですけど、きついコースをみんなでつないで走りました。それが盛り上がったので、ファンからの選抜メンバーと鷹那(空実)がチームを組んで、男女混合リレーマラソンに参加したら150組中4位だったんですよ! どうやらAeLL.活動休止後もファンだけで大会に参加しているらしいですからね(笑)。学生時代に戻ったような、青春時代の楽しさをみんなで共有できたグループでしたね。

――アイドルとは思えないエピソードが続きましたが(笑)、グループ結成当時の話に戻りますね。すぐにメンバーには馴染めましたか?

西 鷹那と石條(遥梨)は同級生ですけど、愛ちゃんが2人よりも2学年上で、さらに私が愛ちゃんより3学年上で。年の同じ子が集まるとぶつかることも多いですけど、年齢がバラバラだったので逆に仲良しで、よく一緒にゴハンを食べに行っていました。

――苦手意識のあったダンスのレッスンはどうでしたか?

西 もう苦痛でしかなくて、本当にやりたくなかったんですけど、やらざるをえないですからね。ほかのメンバーもダンスが苦手だったので途中から厳しい先生に代わったんですけど、やっぱダンスって生まれ持ったセンスだと思うんです。どうしても私は頭で考えちゃって、最後まで向いてないなと思いました。でも途中からタオルを振り回す曲が増えたので、そこに逃げることができたんです(笑)。

――元からアイドル志望のメンバーはいなかったんですか?

西 いなかったですね。だからアイドルになったものの、4人ともアイドルというものがわからなくて。わからないままポンと世の中に出て、対バンイベントでほかのアイドルグループさんが歌っているのを見ながら勉強して。言わば現場の叩き上げでアイドルグループに成長していったんです。

――「TOKYO IDOL FESTIVAL」などの大きなアイドルイベントにも参加する一方でワンマンライブも行い、コンスタントにシングルもリリースしていましたが、いつぐらいに活動休止の話があったんですか?

西 セカンドアルバム『4/4 YON BUN NO YON』を2014年4月9日にリリースして、リリイベが終わった時ですね。ここら辺が一つのタイミングなのかな、みたいな。

――結成当時に比べると、アイドルグループも飛躍的に増えましたからね。

西 それでいて一時期のブームが落ち着き始めてきてましたからね。

――活動休止の予感はあったんですか?

西 なかったですけど、落ち着いて考えると社長の言うこともわかるなと。もっと行けるグループだと思っていたので続けたかったですけどね。その1年前にソロ活動の期間を設けた時期があって、それで私は『unJour』を出したんですけど、それも一つのキッカケで。今後、グループとしてやっていくのか、個人の活動をやっていくのかって考え始めた時期でもあったんですよね。それでも私はAeLL.を続けたい気持ちが強かったんですけど、活動休止が決まると切り替えるしかなくて。

――『unJour』はAeLL.の時と歌い方が違いますよね。

西 特にAeLL.と変えようという気持ちはなくて、その時にできるすべてをアルバムにぶつけたんです。アレンジが爽やかだったので、夏っぽくサラッと聴けるようには意識して歌いましたけどね。AeLL.もそこまでアイドル曲って感じではないですけど、ソロよりは可愛く声を高めに出していました。

――篠崎愛さんも歌唱力の高さに定評がありますけど、ライバル意識みたいなものはなかったんですか。

西 曲をもらった時に、このパートは私が歌いたいって思う時はありました。ただ声質が違うのでライバル意識とは違うんですけど、どう差を付けて歌うかは考えていましたね。

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