いつか「西フェス」をやりたい！　西恵利香に聞く“AeLL.無期限活動休止”、そしてソロシンガーへの道のり

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――AeLL.結成前のお話からお聞きしたいんですけど、そもそも西さんは歌手志望で、アイドルを目指していたわけじゃないんですよね。

西　はい。芸能活動自体は高校時代からやっていて、ボイトレも受けて、いつか歌を歌いたいと思っていたんですけど、なかなかチャンスがなくて。それで今の事務所に移籍してから歌をやりたいと伝えました。

――AeLL.結成の前年あたりからアイドル戦国時代と言われるようになりましたが、アイドルに興味を持ったことはなかったんですか？

西　自分とは遠い世界だと思っていました。SPEEDさんやモーニング娘。さんの世代なので、アイドルは好きだったんですけど、自分がなりたいと思ったことはなかったですね。そもそも踊るのが嫌で、ダンスなんてできないって思っていました。

――事務所を移籍してAeLL.を結成するまでは、どういう活動をしていたんですか？

西　この事務所を最後にしようと思ってオーディションを受けて合格したんですけど、最初の1年間はくすぶっていたんですよ（笑）。オーディションで採ってくれたのは違う方だったので、社長も私の存在を知らなかったと思います。一応、ホームページに写真は載っていたものの、仕事はなかったのでバイトをしていました。今でもそうなんですけど本当に私は写真写りが悪くて、何度も宣材写真を撮ってもらったんですよ。それしかやってなかったぐらい（笑）。

――撮られるのが苦手だったんですか。

西　それもありますし、メイクさんにメイクされると、実物と顔が変わるんですよね。

――目鼻立ちがハッキリしていますからね。

西　アイラインを入れるだけで別人ですからね。そういうのもあってか、なかなか使用できる写真が撮れなくて……。

――当時、バイトは何をやっていたんですか？

西　スーパーのレジ打ちとか雑貨屋さんとかです。

――芸能界を辞めようって思ったことはなかったんですか？

西　なかったですね。「いつかは」って思いながら毎日を過ごしていました。

――どういう流れでAeLL.の話があったんですか。

西　ある日、いきなり「事務所内でグループを作るためのレッスンをしているんだけどどう？」って感じで声をかけられたんです。もともとは10代だけで作る予定のグループだったみたいなんですけど、すでに当時21歳だったので（声をかけていただいたのは）ラッキーでした。今の担当マネジャーさんが私のことを知っていてくださって、社長に勧めてくれたみたいなんですけどね。これはアイドルをやりたい、やりたくないの話ではなくて、とにかくやろう！　って気持ちでした。そしたら地獄の日々が待っていたんですよ……。

――どんな日々ですか（笑）。

西　デビューまで半年間ぐらい、いろんなレッスンを受けたんですけど、「こんなにおかしな事務所だったんだ！」って言うぐらいハードなレッスンをさせられました。まずマラソンですね。15kmを時間内に走らなかったらプラス5kmみたいな感じで走っていました。

 
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