いつか「西フェス」をやりたい! 西恵利香に聞く“AeLL.無期限活動休止”、そしてソロシンガーへの道のり

151003_nishi_02.jpg

――そして2014年9月14日に行われたラストワンマンライブですが、当日はどんな心境でしたか?

西 上手と下手に2・2で分かれてスタンバイしていて、本番前から泣きそうだったんですけど、側にいた鷹那が泣いているのでリーダーの私はしっかりしようと。ところがステージに立ったら、愛ちゃんが号泣しているんですよ。今まで、どのライブでも泣かなかった篠崎愛が初っ端から泣いていて、それで余計に私は泣いちゃ駄目だと思いながらパフォーマンスしました。出来たての新宿ReNYでやらせていただいたんですけど、入りきらないぐらいお客さんが集まってくれて。もうみんなにAeLL.の歌を聴かせられないと思うと哀しかったし、申し訳なかったし、もっとやりたかった気持ちもありました。でも過去最大の盛り上がりで、皆で一生懸命楽しもうとしてくれているのが伝わってきて。ファンの方の顔を見ると泣きそうになるので横を向くとメンバーが泣いていると(笑)。すごく楽しかったし、思い出に残るライブになりましたね。

――ソロの話は活動休止前からあったんですか?

西 ざっくりとアルバムを出したいってお話は頂いていたんですけど、すぐにどうなるかはわからない状態でした。なのでラストワンマンライブではみなさんにハッキリしたことは発表できないし、でも忘れてほしくないじゃないですか。だからMCでは、まだ歌の世界で頑張りたいという気持ちを少しだけ匂わせつつ、待っていてほしいという思いを込めながらお話をしました。

――ラストワンマンライブが終わった後はどうしていたんですか?

西 レコーディングが始まったのが11月なので2カ月間、ほとんど何もしていなかったです。仕事の予定がないのでTwitterに何を書いていいのかもわからないし、メンバーにも会えないし、すごく不安で寂しかったですね。AeLL.時代はソロでやっていけるなんて考えたこともなかったから、お見合いでもして結婚しなきゃいけないのかなって焦ったりもしました(笑)。ナインティナインの岡村さんが司会を務めるネット番組『めちゃ×2ユルんでるッ!』に出させていただいた時も、「AeLL.解散してどうなの?」っていじりに、あまり上手く返せなくて、グチャグチャな気持ちのまま話していました。しばらくして事務所の後輩である青春!トロピカル丸の主演映画の舞台挨拶でMCをやらせてもらって久しぶりに公の舞台に立って。「東京ラーメンショー2014」では久しぶりに大勢の前で歌わせてもらって、そうやって歌える環境を頂けるのはありがたかったですね。

――その矢先、『Prologue』で初めて筑田浩志さんとタッグを組むことになったんですよね。

西 先に曲を頂いたんですけど、筑田サウンドに私が馴染めるのかなという不安がありました。レコーディング初日の時に初めてお会いしたら、すごく変わった方で(笑)。なかなか打ち解けられないままレコーディングが始まったんですけど、やっていくうちに「この方に任せれば大丈夫」って思いました。AeLL.の時と違って1フレーズごとに指導が入るんですけど、それが具体的で、筑田さんの中ですべてイメージが固まっているんですよね。カバーに関しては自由にやらせていただいた部分もあるんですけど、オリジナル曲に関しては筑田さんの意図に沿えるように歌いました。

――駄目出しも多いんですか。

西 駄目出ししかないです(笑)。厳しい口調ではなく淡々と、そして誉めてくれないんですよ。「今のいいね」ぐらいで、いまだに「すごい良かったよ」なんて言われたことがなくて。これで大丈夫なのかなって思いながらレコーディングは進んで行く感じですね。だから時間は、めっちゃかかります。筑田さんは同じ事務所のRu:Runなどにも曲を提供していますけど、アイドルグループの時とは指導方法が違うとはご本人も仰っていて。1歌い手として向き合っていただいているからこそ、厳しい指導を受けています。

――『unJour』の頃とは歌い方も変化しましたよね。

西 多少は意識したところもあるんですけど、やっぱり現場で歌ってみてですね。プロデューサーさんによって指示も違いますし、『Prologue』から曲の解釈も大切にして歌うようになって、いろんな面で成長したのかなと思います。

――ライブでの歌い方はどうですか?

西 今はボイトレを受けているんですけど、声の出し方は変わりましたね。あと筑田さんから力強い曲を頂いているので、今までよりも太めに歌おうとは意識しています。

――先日、リリースした『MUSICを止めないで/サマーパーティー』ですが、初のソロシングルということで意気込みも違いますか?

西 ソロで初めてPVを撮っていただいて、ここから始まるんだって気持ちは強いですね。前作がタイトル通りのプロローグで、このシングルからが西恵利香の始まりです。歌唱面はすごく難しかったんですけど、キャッチーで耳に残る渾身の2曲なので、アイドルソングを聴かない方にも好きになってもらえる自信作に仕上がっています。

――冬にはアルバムのリリースも予定しているそうですね。

西 今はコンスタントに作品を出させて頂くだけでも大変な時代なので、ありがたいことですよね。ただ、そのためには今回のシングルを売って(笑)。今後も筑田さんが楽曲を手掛けてくれるそうなので、もっと筑田さんにぶつかっていって、ソロシンガー・西恵利香を確立させていきたいですね。今は筑田さんの思い描いた歌い方なんですけど、それを超えるような表現力を身に付けたいです。

――10月5日からは主催ライブ「Make my day!」も始まります。

西 ソロになってからいろんなアーティストさんと知り合う機会が増えているんです。AeLL.時代はライブを観に行くこともなかったんですけど、今はいろんな方の歌を聴きに行くのも大事なことだって気付いて。だから私の好きなアイドルさんやアーティストさんを集めて、いつか大きな会場で「西フェス」をやりたいですね。

――ありがとうございました。
(取材・文/猪口貴裕)

西恵利香presents
「Make my day! vol.1」

日時:10/5(月)開場19:00/開演19:30
場所:渋谷LOOP annex
チケット:前売¥2800/当日¥3300(共にD代別)
出演者 西恵利香 星野みちる 武井麻里子 G.RINA(DJ)
●西恵利香の取り置きチケットのお申し込みはこちら●
erikashining@gmail.com
↑こちらのメールアドレスに 日付、LIVE名、お名前、人数をご記入下さい。

いつか「西フェス」をやりたい! 西恵利香に聞く“AeLL.無期限活動休止”、そしてソロシンガーへの道のりのページです。おたぽるは、インタビューアイドルギャラリーアイドル&声優の最新ニュースをファンにいち早くお届けします。オタクに“なるほど”面白いおたぽる!

- -

人気記事ランキング

XLサイズ……
XLサイズって想像できないだけど!!