新作の劇場上映&BD化に『ARIA』ファンはこうも喜ぶ理由とは!? 長かったBD化への道――

0921_aria.jpg『ARIA The AVVENIRE』公式サイトより

 26日、ついにイベント上映の開催を迎える『ARIA The AVVENIRE』は、コミック・アニメ完結後のキャラクターたちを描いた完全新作アニメーション。しかも劇場特典として、原作者・天野こずえの描きおろしマンガもつくとあって、上映前からファンのテンションは高い。そのテンションは、一般アニメファンからは異様なほど高く見えるが、そこには長い雌伏の時間があったのだった……。

 アニメ『ARIA』シリーズは、天野こずえの人気コミック『AQUA』(エニックス)、『ARIA』(マッグガーデン)が原作。水の惑星アクアの観光都市、ネオ・ヴェネツィアでゴンドラを駆り、街を案内する水先案内人・ウンディーネを務める、水無灯里をはじめとする少女たちの人間ドラマと成長の物語だ。

 イタリア・ヴェネツィアにも似た美しい水の描写と、心温まるエピソードで人気となった天野こずえの名作は、名匠・佐藤順一監督の手によって、まず2005年に『ARIA The ANIMATION』としてTVアニメ化。その後、06年にTVシリーズ第2期として『The NATURAL』、さらに08年にTVシリーズ第3期『The ORIGINATION』と展開される人気シリーズとなった(07年にはOVA『The OVA ~ARIETTA~』もリリース)。

 原作コミックはシリーズ累計420万部、関連書籍は60万部が発行され、アニメDVDやグッズなども好調な売り上げをマークしたのだが、アニメDVDがリリースされたのは06~08年。アニメのパッケージ商品の主流がDVDからBlu-rayへ移り変わる直前ということもあって、アニメ『ARIA』シリーズは、その人気に反してBlu-ray商品が発売されてこなかったのだ。

 ちょうどその頃、「VHSやDVDなど、まだBlu-ray化されていない過去の名作の中から、最もBlu-rayしてほしい作品を決めよう!」と、Blu-ray化を推進する「あなたの力でBD化プロジェクト」が、Blu-rayの普及を目的とする「ブルーレイ・ディスク・アソシエーション(以下「BDA」)」公認のもと勃発。ファンによる投票を行い、1位になった作品はBDAの担当者が版元に製品化を働きかけるというこの企画は09年4月よりスタートした。

 その後、ほぼ1年ごとに「BDA」のサイトや、「月刊アニメージュ」誌上で投票企画は行われた。この投票でトップとなったからといって、BD化が正式に決定するわけではないのだが、第1~3回の投票でトップになった『true tears』『ゼーガペイン』『とらドラ!』はいずれもBD化。特に『true tears』『ゼーガペイン』の2作品は投票の結果を受け、クラウドファンディングを採用。投票にも参加した、多くの根強いファンの支援でBD化が決定したという、熱いバックストーリーがあったりもする。だが、『ARIA』はいつもランキング上位に食い込むものの、トップを掴むことができずじまい……。

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