SFロボットと琳派は相性バツグン!? 京まふ「琳派オマージュ展」が「ダグラムやりたかっただけだろ!!」と話題

1509_rinpa.jpg『京都国際マンガ・アニメフェア2015』公式サイトより。

 今月19日、20日に開催される、関西における最大級のマンガ・アニメの見本市「京都国際マンガ・アニメフェア2015(以下「京まふ」)」。今年で4回目を迎える同フェアの第2会場にて、「RIMP-A NIMATION 琳派400周年×『NEWTYPE』30周年 琳派オマージュ展」(以下、「琳派オマージュ展」)が開催されることになった。

 関西と首都圏とのビジネスマッチングの創出、優秀な若手クリエイター育成の市場づくり、外国人も含めた観光客の掘り起こしなどを目的に開催される「京まふ」。公式キャラクター・都萌ちゃんのキャラクター原案に、マンガ家・藤島康介氏を迎えた同フェアの出展作品には、アニメ『境界のRINNE』(NHK)、『ダイヤのA』(テレビ東京)、映画『GAMBA ガンバと仲間たち』、『サイボーグ009 VS デビルマン』など、人気作が名を連ねている。

 また一般来場者向けに、コミックスの表紙イラストや最新のカラーイラストなどを多数展示する「ダイヤのA原画展」や、マンガ出版社の編集部を招き、マンガ家志望者が自分の作品を持ち込んで見てもらうことができる「マンガ出張編集部」など、さまざまな企画が用意されている。その中のひとつが「琳派オマージュ展」となる。

 今年は、琳派(りんぱ:大和絵の伝統を基盤とした造形芸術上の流派、または美術家・工芸家らやその作品を指す名称)の祖のひとり・本阿弥光悦が京都鷹峰に芸術村を拓いて、400年に当たる記念すべき年。それを受けて、琳派とマンガ・アニメ、伝統産業とのコラボレーションによる「琳派オマージュ展」が開催されることになった。

 今回、作品を描き下ろしたのは、着物の絵師として、特に琳派の作品に定評がある平尾務氏。20歳の若さで京都産業デザイン展にて市長賞、西陣織物競技大会にて主婦の友賞を受賞した同氏が、『火の鳥』『らき☆すた』『ハローキティ』といった、人気アニメやマンガたちのキャラクターを描いた展示や、物販などが行われる。

 古き良き日本の絵画ファンも、現代のアニメ・マンガファンも楽しめそうな「琳派オマージュ展」だが、「京まふ」公式サイトなどで展示概要を見た一部のアニメファンから、「ダグラムだけやりたかっただけだろコレ。ほかのはやっつけ感」「ダグラムだけ欲しい」「ダグラムだけ浮きすぎだけど1番かっこいい」と、なぜか“ダグラム推し”を始めている。

“ダグラム”とは、1981~83年に放送されたTVアニメ『太陽の牙ダグラム』のこと。監督に『装甲騎兵ボトムズ』シリーズで知られる高橋良輔氏、メカニックデザインに『機動戦士ガンダム』のモビルスーツでお馴染みの大河原邦男氏を迎え、日本サンライズが制作したSFロボットアニメだ。放送から30年ほど経つが、いまだプラモデルが登場するなど根強い人気を誇り、多くのファンを有する。

 確かに『太陽の牙ダグラム』の琳派作品は他作品と比べてもひときわ異彩を放ち、格好いい絵になっている。80年代のSFロボットアニメと琳派が、これだけ相性がよかったとは……という驚きが、アニメファンの“推し”につながったようだ。

 ただ、ほかの作品も充分に完成度が高い仕上がりになっている。鳥獣人物戯画が“日本最古のマンガ”と称されていることを考えれば、こうした伝統美術とアニメ・マンガのコラボレーションが、意外とイケるのも当然のことなのかもしれない。京まふは19日、20日の2日間だけだが、「琳派オマージュ展」は11月3日まで開催される。本当に素晴らしいのは『太陽の牙ダグラム』だけなのか、自分の目で確かめてみるといいかもしれない。

■京都国際マンガ・アニメフェア2015
http://kyomaf.jp/
■RIMP-A NIMATION 琳派400周年×『NEWTYPE』30周年 琳派オマージュ展
http://kyomaf.jp/public/rimpa/

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