京アニは参加しないが、出展者は増加――いよいよ4年目となる「京都国際マンガ・アニメフェア」(京まふ)の正念場

 京都市などが主催する、関西における最大級のマンガ・アニメの見本市「京都国際マンガ・アニメフェア2015(京まふ)」の出展者発表が始まっている。

 京まふは、今年で4回目を迎え出展者も微増。いよいよ関西の秋のマンガ・アニメ系イベントとしての地位を固めつつある。しかし、出展者は増えたものの、京都に地盤を置くアニメ系企業の最大手ともいえる京都アニメーションは今年も不参加。京都を代表する同社が参加しないことに関しては、さまざまな憶測も流れるところ。今年4月に開催された開催発表記者会見に登壇した門川大作京都市長に、この点について質問してみたところ「(京都アニメーションについて)自力でやるところは、自力でもっとやったほうがいい。すべての京都、あるいは関西のアニメ、マンガの関係者があそこ(京まふ)に集まるのは、キャパ的にも無理」と、半ば開き直りとも取れる発言が。

 やはり、京都アニメーションが、京都市の絡むイベントには参加しないという方針を覆すことはなかったのか。だが、「京まふ」事務局の草木大氏は、今年、その関係は一歩前進したと力強く語る。

「最初の年に(京都アニメーションに)出展をお願いした時には検討すらしてもらえなかった。でも、今年は考えていただたいた上で“秋にみやこめっせ(京まふの会場でもある)で、独自にイベントを開催するから”と理由で参加しないとのお話だったんです」

 独自のイベントとは、『第2回京アニ&Do ファン感謝イベント「私たちは、いま!!」-アニメーション エンタテインメント-」を指しているのだろう。果たして、京都アニメーションとの関係は改善されているのか……?

 さて、出展者が増加したとはいっても、京まふには大きな課題が残されている。会場である「みやこめっせ」のキャパシティ(収容可能人数)の問題だ。現状、京都市にはみやこめっせよりも大きな会場は存在しないが、みやこめっせは4万人を越えるとキャパオーバー。そのため、昨年も来場者は長蛇の列で無駄な時間を過ごすハメになってしまった。それは、来場者のアンケートにも反映されているのか、「次回も参加するか」という問いに対して、参加する:41.2%・参加しない:0.9%・不明:45.8%という妙な数値が出てしまっているのだ。

 草木氏によれば、今年は昨年の反省を生かして、待機場所の確保も十分に行う予定だという。果たして、京まふが本当に価値あるイベントになることができるか。今年はいよいよ正念場のようだ。
(取材・文/昼間 たかし)

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