世界的コミック『キャプテン翼』は、こうして死んだ「ボールは友達」→「今度はぱちんこが友達だ!」

 高橋陽一原作『キャプテン翼』が「CRキャプテン翼」としてサンセイR&Dからパチンコ台デビューした。『キャプテン翼』は、1981年に「週刊少年ジャンプ」(集英社)で連載が始まり、以降も『キャプテン翼ワールドユース編』や『キャプテン翼ROAD TO 2002』など、数々のヒット作を飛ばした人気シリーズ。その人気は国内だけに収まらず、世界50カ国以上でアニメが放送され、今を輝くバルセロナのリオネル・メッシやネイマールなど、多くのスーパースターに影響を与えてきた。しかし、そんな人気作品だけに、今回のパチンコ化で涙を流したファンは少なくない。

「正直、失望しました。高橋陽一先生も初めはこの話を断っていたみたいなんですけど、急にどうしたんでしょうかね。大人気作品なので、お金に困っているとは思えないのですが……。一応『東日本大震災のときに復興の手伝いに行き、考えが変わりました。翼がパチンコになれば、娯楽として本やCDのように復興の励みになると思いました』とコメントはしていますけど、意味がわからないですよね。パチンコで稼いだ一部を支援するという話は出ていませんし、もしするとしても、パチンコで巻き上げられるお金の方がはるかに多いですから。そもそも、いくら翼好きでも、子どもはパチンコできませんからね」(漫画ライター)

 昔のアニメがパチンコ化されるというのは、正直それほど珍しいことではない。ではなぜこれほどまでに、『キャプテン翼』だけがブーイングを受けてしまっているのであろうか?

「まずひとつが、『キャプテン翼』が子どもに人気の爽やかなスポーツ漫画ということですね。パチンコとはまるで正反対なところにあるものですから。それともうひとつがキャッチコピーです。『キャプテン翼』で一番有名なセリフといえば『ボールは友達』ですが、それをもじって『今度はぱちんこが友達だ!』としてしまったんです。これにはファンからも『そこいじっちゃダメでしょう!!』『あの時の感動を返せ!!』『“今度は”って、今はボールと疎遠なのかい!!』と、怒りの声が上がっています」(同)

 いろいろな作品がパチンコ化される昨今だが、大人の事情でやむを得ない場合があるのも事実。しかし、原作ファンの気持ちをくみ、踏み込んではいけない“ライン”というものをもう一度よく考えてから、パチンコ化に踏み切ってほしいものだ。
(文=沢野奈津夫)

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