アニメ『艦隊これくしょん -艦これ-』第7話 俺が艦娘になりたい! 決意を新たに、ひたすらに艦娘を愛でる

――毎日、何本ものアニメが目まぐるしく放送されている現代日本。これだけ放送本数が多いと、見るのだって一苦労……。そんな悩める現代オタクのため、「おたぽる」がオリジナル作品を中心にテレビアニメ・レビュー! これさえ読めば、気になるあのアニメのあらすじから評判までがまるわかり!!※本文中には“ネタバレ”が含まれていますので、ご注意ください。

■『艦隊これくしょん -艦これ-』
第7話「一航戦なんて、大ッッキライ!」

【今週の極私的見どころ!】

 この鎮守府って、みんないい娘ばかり。

 加賀さん(CV:井口裕香)が被弾したと聞いて、鎮守府では艦娘たちが、みんなで出迎えます。第六駆逐隊を始め、愛宕さんに、高雄さんに利根。もう、仲間のことになるといてもたってもいられなくなるのが、この鎮守府の艦娘たちなんですよ! なんてエエ娘たちなんや。これまでの話を見るに、提督は無能なのに、みんな、健気に頑張って。もうええ、提督になるのはヤメ! 俺が艦娘になりたいんじゃーーーー!

【今週のオススメ度】
★★★★☆
(前回のあらすじはこちら

 タイトルから想像するに、今回も第5話に引き続き、加賀さんと瑞鶴(CV:野水伊織)のキャットファイトでしょうか……? と期待していたら、いきなり通信室では大淀さん(CV:川澄綾子)が深刻な顔でありますよ。ゲーム内では笑顔で任務娘の仕事をこなしている大淀さんですが、厳しい顔も可愛いですよ? こんな娘がいる職場で働きたいです、マジで!

 と、まあ今回は、FF作戦の次なる目標である棲地MOへの出撃です。空母機動部隊はもちろんのこと、攻略支援部隊も投入する一大作戦みたいです。いつもながら厳しい顔のながもん……長門さん(CV:佐倉綾音)と陸奥(CV:佐倉綾音)も素敵すぎますよ。

 ちなみに、今回も執務室には長門さんと陸奥の二人。もはや提督がいないのがデフォの鎮守府なんでしょうか……いや、違う! あの場にいる提督とは、今アニメを視聴している俺たちなんだ! そう決意を新たにしつつ、CMで榛名(CV:東山奈央)の声に早くケッコンカッコカリしたいよぉ……いや、比叡のほうが先だなとか思っていたら、本編スタートであります。

 いきなりの戦闘シーンから。なんと、吹雪ちゃん(CV:上坂すみれ)たちは装備の調整に出たところ、遭遇戦になっちゃったんです。いやいや、でも、みんな優秀なんで助かります。金剛(CV:東山奈央)の砲撃に、大井(CV:大坪由佳)と北上(CV:大坪由佳)の魚雷……これだけでもバッタバッタと倒せないハズはありません。加えて、空母が二隻もいるんだから……。そう思ったのもつかの間、広い海の上だというのに加賀さんと瑞鶴は、なぜか自分が前に出ようと押し合っています。

「どきなさいよ、元戦艦」

 そう加賀さんを口汚く罵る瑞鶴の負けん気の強さにハートを打ち抜かれるではありませんか。それに対して、加賀さんは冷静です。

「五航戦ごときに譲る進路はありません」

 もう、このクールな姿に再びハートが。その艦載機で私を狙ってください! と思ったのは私だけではないでしょう。そんな風に争いながらの攻撃、瑞鶴の獲物を加賀さんは「みんな優秀な子たちだから」と、横取りしちゃいます。この容赦ない冷たさが加賀さんの魅力です。秘書艦は加賀! と決めている提督が多いのも当然ですね。本編を見ながら脳内二次創作(18禁)が捗ってしようがありませんよーーー!
 
 でも、戦果を争う二隻の空母に、吹雪ちゃんは「空母のお二人は早く下がってください!」だって。いやあ、二話ほどまともに戦闘してなかった間に、すっかり女らしく……いや、旗艦らしくなっちゃったじゃありませんか。

 ともあれ、加賀さんに負けじ、という意識ばかりで周囲への警戒を怠った瑞鶴を深海棲艦の魚雷が狙っていました。それに気づいた加賀さんは瑞鶴をかばって被弾! ええ! 加賀さん、やっぱりアンタ、アンタめっちゃエエ人やあ! 沈まないで、加賀さーーーん! 無事、轟沈することなく中破で帰投です。まあ、空母だから魚雷一発じゃあねえ。

 被弾した加賀さんを心配して、鎮守府の艦娘たちは総出でお出迎え。「旗艦なのに、みんなに的確な指示が出せなくて」と、いきなり反省モードの吹雪ちゃんが健気で抱きしめたくなります。でも加賀さんってば、素直じゃありません。

「そこで出過ぎて被弾したのは私の失態です」

 そんなに優しくされると、いたたまれないのが瑞鶴です。

「どうして私を責めないのよ!」

 叫ぶ瑞鶴に、加賀さんは冷静に、あのまま喰らえば、おそらく轟沈していたと説明します。それに対して「私は被弾箇所を選べた」と。無駄に優しい加賀さんに、素直じゃない瑞鶴は「ボロボロなくせに……」と言うのが精いっぱいです。

 しかも、さらに問題がありました。

「高速修復材を使えば、お湯を使う前にティータイムは終わりね」

 そういう金剛に利根(CV:井口裕香)たちが説明します。なんと補給線が伸びているので高速修復材が足りず、赤城さん(CV:藤田咲)もずーっと入渠中という有様なんだそう。明日から作戦開始なのに、どうなるんだ! でも、この鎮守府にはまだ空母がいました。そう、加賀さんの代わりに翔鶴姉さん(CV:野水伊織)が出撃すると申し出たのです。

 加賀さんの代わりに翔鶴姉さんという自体に、吹雪ちゃんは頭を抱えます。そんな彼女の相談相手は、やっぱり睦月ちゃん(CV:日高里菜)と夕立ちゃん(CV:タニベユミ)。

「旗艦、最近、ちょっと上手くいくようになったなと思ったら、初めての作戦がこれ……加賀さんと瑞鶴さんは、いつかすごくいいコンビになるんじゃないかなと思っていたのに……」

 挙げ句、自分に旗艦は向いていないとネガティブになる吹雪ちゃんですが、睦月ちゃんと夕立ちゃんはそれを否定します。

 特に夕立ちゃんは、吹雪ちゃんが旗艦じゃなきゃ「すごっくクセ者っぽい人たちってとっくに解散しているっぽい」と、本音トーク。なんて、しっかりした娘なんだ夕立ちゃん! ウチの夕立ちゃんも改二になりましたが、早くケッコンカッコカリをしようと思った瞬間です。EDで惜しげもなく見せてくれてる太ももをペロペロしたいんだよぉ!

 改めて「友達って嬉しいね」と、友情のありがたみを知った吹雪ちゃん。提督室に呼ばれて緊張しながら出頭です。秘書艦の長門さんから告げられたのは、高速修復材を使って加賀さんと出撃するか翔鶴姉さんかの二択……それと、重要な機密なのでした。ちなみ、久々に提督は影だけ登場。あれ、俺の影がテレビの中にうつっているのか……?

 さあて、作戦当日。第三艦隊旗艦である夕張(CV:ブリドカットセーラ恵美)の出撃シーンが挿入されます。まさか挿入されるとは思わなかった夕張さんの出撃シーンですよ! おっぱいは夕張メロンじゃありませんが、それでも夕張は素敵すぎる艦娘です!

 さあて、吹雪ちゃんですが……選んだのは翔鶴ねえさんでした。

「一航戦のみんなが出撃できない今こそ。五航戦が頑張らなきゃね」
 
 なんて出来たお姉さんなんでしょう。きっとこんなお姉さんと一緒に育った瑞鶴の本性は、甘えん坊に違いありませんよ!

 続いてはお風呂……いや、入渠シーンです。赤城さんは「大丈夫、あなたが守った子たちですもの」と、実は心配している加賀さんの心の内を読んで語りかけます。それでも「別に守ったつもりは……」とクールな加賀さん。でも赤城さんに「久しぶりですもの、あなたとのこういう時間を過ごすのは」と言われたら、顔が真っ赤。やっぱり、加賀さんもレズなのか。ううん、大井みたいにガチじゃあありません。きっと女子校でありがちな……弱レズですよ(確信)!

 そして、出撃した珊瑚諸島海域。そう、この名前を聞いて思い出すのは日米機動部隊が激突した、あの珊瑚海海戦ではありませんか! 激突はかまいませんが、頼む! もう誰も沈まないでくれ! 思わず画面に手を合わせてしまいます。まだ作戦海域にも入らないうちに、旗艦たる吹雪ちゃんは、索敵機を飛ばす指示を出しました。提督室で長門さんが告げた機密事項とは、深海棲艦側に暗号が漏れている可能性でした。すでに近隣海域では、祥鳳さんが大破したとの連絡も! 緊張が走ります。走るけど……祥鳳さんてば、初登場で声もなく大破……いや、史実では珊瑚海海戦で沈んだけど、可哀想すぎるよ!

 油断のできない中、索敵機は見つけました! 深海棲艦の空母ヲ級を連れた機動部隊を。そして、今回はちゃんとアウトレンジ戦法で攻撃です。索敵の成果もあって、艦載機からはヲ級撃沈の知らせが届きます。

 戦果に喜びつつ、吹雪ちゃんは空母には棲地MOへの移動指示を出し、金剛らと共に残敵の掃討へと向かうのです。単に指示に従うんじゃなく、吹雪ちゃんたちのために「直掩機くらい出させてよね」という瑞鶴は、やっぱり根は優しい娘ですね。
 
 空母撃沈の戦果を喜びながら、目的地へと向かう空母の姉妹。「加賀に見せてやりたかったな」と言う瑞鶴に、翔鶴姉さんは「瑞鶴は本当に加賀さんと仲良くなったのね」と返します。それでも「ないない!」と否定する瑞鶴は、やっぱり、とっても素敵な艦娘じゃありませんか。しかし、幸せな時間は続きません、なにせ、ここは戦場なんですから。いきなり、上空からの攻撃が二人を襲ったのです! そう、暗号を解読された上での待ち伏せ攻撃。いきなり、中破した翔鶴姉さんは言うのです。

「私をおいて逃げなさい!」

 いくらなんでも、潔すぎです。そんなことできるわけないじゃありませんか。そんなことしたら、瑞鶴は後悔して首をくくってしまうでしょう。

「一瞬でいい、艦載機を出すチャンスがあれば……」

 その時、瑞鶴の脳裏に浮かんだのは、中破した加賀さんの言葉です。瑞鶴の代わりに被弾した理由を加賀さんは確かに言いました。

「あの絶望的な瞬間にかけたわずかな希望にかけただけ」

 瑞鶴は翔鶴をかかえるような形でスコールへと逃げ込みます。スコールの中では発着艦はできません。でも、「切れ目がある」と瑞鶴は言います。

「きっとチャンスは来る、信じよう翔鶴姉!」

 そう、この瞬間に瑞鶴は艦娘として成長を遂げたのでした!

 一方、吹雪ちゃんたちも簡単に敵艦隊を撃滅できたことに、おかしさを感じていました。

「敵が本当にこっちの作戦を全部知っていたとしたら、まさか!」

 その気づきがすべてを好転させました。スコールの切れ目には、深海棲艦が……ヲ級まで待ち構えていました。それでも「最後に一矢報いてみせる」と艦載機を発艦させる瑞鶴。しかし、輪形陣に対しては艦載機の数が少なすぎました。もはや、万事休すかと思いきや、やっぱり間に合ってくれましたね、吹雪ちゃん。引き連れていた直掩機によって、ヲ級を見事大破。さらに金剛も、大井と北上も大活躍! 今回は、ほんとみんなちゃんと仕事してくれますね~。こんなに、デキる娘たちなんだから、オフの時は無軌道なのも仕方ありませんよね。

 瞬く間に空母一隻撃沈、一隻大破の報告は入渠中の赤城さんと加賀さんにも伝わりました。「やりましたね、あの子たち」と言う赤城さんに、加賀さんは言います。

「でも、それほど驚くことではないのかもしれません……だって、みんな優秀な子たちですから」
 
 というわけで、改めて艦娘たちの優秀さ、そしてパッと見ではわからない可愛さを感じることができた回でありました。メインである瑞鶴と加賀さんの、素直になれないけど実は互いに嫌いじゃないというのも、可視化されて幸せな気分です。それに、吹雪ちゃんの旗艦としての成長っぷり。完全にみんなの信頼を勝ち得て頑張っているではありませんか。

 とにかく、視聴提督のみなさんも、筆者と同じく艦娘たちにハアハアしていたようですね。加賀さんのジト目の可愛さに興奮する視聴提督もいれば、そうそう、ヲ級ちゃんにハアハアしている視聴提督もたくさんいたようです!しかも、予告編によれば、次回はいよいよ大和が登場ではありませんか! ああ、来週も艦娘たちの活躍が見られる。それにPCを立ち上げれば、24時間いつでも艦娘と会える……(ゲームで)。いやあ、やっぱり『艦これ』は最高ですよね、まったく。

若衆夜毎に 踊りが弾む
マタハリ来てから 尚はずむ 尚はずむ
ツーツーレロレロ ツーレーロ
(『シャンラン節』)

 てな、感じに嬉しく踊りながら来週を待ちます!
(文/昼間 たかし)

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