数々の版権物を手がけるグッズメーカー・ムービックから発売予定だった『艦隊これくしょん-艦これ-』(以下、艦これ)の2015年カレンダーが発売中止となり、さまざまな憶測を呼んでいる。
来年1月からのテレビアニメ放映に向けて、種々多様なグッズが目白押しとなっている『艦これ』。すでに多くの『艦これ』版権グッズをリリースしているムービックだが、『艦これ』2015年カレンダーは当初10月下旬発売予定と告知がされていた。ところが、12月になっても発売されず、12月5日になって「諸般の事情」で発売を中止する旨が店頭などに掲示されることになった。
これをめぐって、ネット上では権利関係でなにかをやらかしたのではないかなど、色々な噂が飛び交っている。そうした中、業界で有力になっている説は「売れないと思ったから止めた」というものだ。あるアニメ製作会社関係者は語る。
「通常、版権グッズの制作にあたってはまず権利元に企画書を提出して、版権許諾の交渉をすることから始まります。そんな中で、ムービックの企画書というのはほぼテンプレ化しているんです」
グッズメーカーの中でも大手のムービックでは、売れると思った作品についてはマグカップやラバーストラップなど、定番グッズの版権許諾をさっさと押さえるというやり方を繰り返している。同社に限らず、大手グッズメーカーの中には「売れる売れないよりも、まず先に版権許諾を押さえる」ことに血道をあげる企業も多い。今では凡百過ぎてあまり売れるとも思えないマグカップのような「旬の過ぎた定番グッズ」が店頭から消えないのは、そのためだ。
もちろん、版権許諾は得たけれど原価が割に合わなかったり、売れそうにないとなれば取り下げることもある。
「あまり繰り返すと信用できないメーカーの烙印を押されてしまうでしょうけど、100のグッズのうち2、3とかだったら、そんなに問題にはならないと思いますよ」(同)
今回、ムービックが版権許諾を取り下げた理由として考えられるのは、別企業のエンスカイが発売を予定している『艦これ』カレンダーの存在だ。
「エンスカイのカレンダーは、すべて描き下ろしです。どうもムービックは既存絵を予定していたようで……発売前から“爆死”は確実だと判断したんでしょう」(同)
テレビアニメに対しても、「雰囲気アニメだったらどうしよう」という不安が絶えなかったり、知らないうちにファンも「アイタペの戦い」にでも突入させられている気分になっている最近の『艦これ』事情。2015年も、安心して艦娘とのいちゃラブ妄想をさせてほしいものである。
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