『トッキュウジャー』第45駅 仲間を思うゆえの別れ! 「ホームで列車を追う作品は名作」の法則が発動

――日本全国のちびっ子から青少年、大きなお友だち、さらにはお母さん方といった女性までもを魅了する特撮ヒーローたち。そんなヒーローの活躍を世に広めるためのレビュー! これさえ読めば、気になる特撮作品のあらすじから評判までがまるわかり!!※本文中には“ネタバレ”が含まれていますので、ご注意ください。

■『烈車戦隊トッキュウジャー
第45駅「君が去ったホーム」

【今週の極私的見どころ!】
 チケットくんの謎はまだまだ続く?

 ほぼ全編シリアスだった今回ですが、一カ所だけ、ほかのトッキュウジャーの面々と別れたライト(演:志尊淳)に、車掌さん(演:関根勤)が少しだけ家族に会いに行くかと問いかけた時、いきなりライトがチケットくん(CV:山口勝平)を奪うシーンがあるんですね。ライト曰く「初めて取った!」とのことですが、車掌さんの手から離れても、チケットくんはいつも通りぺらぺら喋ってるし、車掌さんは腹話術っぽい仕草のまんまで、結局どういう構造(?)になっているのかはわからずじまい。チケットくんの謎は、あと2話で解決するのでしょうか?

【今週のオススメ度】
★★★★★
(前回のあらすじはこちら)

 グリッタ嬢(CV:日高のり子)の作戦が功を奏し、ついに闇から解放された昴ケ浜。あの夏祭りの夜から止まっていた時間が、また動き出した。だが、喜ぶトカッチ(演:平牧仁)たちの目の前に現れたのは、闇の皇帝ゼット(演:大口兼悟)と、ゼットと激しく戦う闇のトッキュウ1号と化したライト(演:志尊淳)の姿だった。闇の力を得たライトの猛攻に、ゼットたちは一時シャドーキャッスルに撤退、ライトたちも烈車に戻り、対策を練ることに。そこでレインボーラインの総裁(演:鳥海浩輔)から、恐るべき発言が……。

「単刀直入に言えばライトはゼットだ」
「単刀直入すぎてわかりませんよー」
「簡単に言えば、ゼットはライトだ」
「ふざけてんですか、このおかずー!」

 ついにチケットくんからも“おかず”呼ばわりで、最高責任者の権威ナッシングな総裁さんですが、その口から語られたライト闇落ちの推論は、かなりハードなものでした。

 トッキュウジャーの五人が昴ヶ浜から脱出する際、ライトは町を包むゼットの闇と一緒に大人になってしまいました。そして戦いを経て、ライトが成長するに連れて取り込んだ闇も成長し、ゼット自身の闇と共鳴した結果、闇のトッキュウ1号となってしまったというのです。逆にゼットは、ライトのイマジネーションに共鳴して、キラキラに惹かれるようになってしまった。こうして、二人は互いに相容れないものを抱える者同士になってしまったのでした。

 ……さすがは可愛いレッドを千尋の谷に突き落とすことで有名なシリーズ構成の小林靖子にゃんです。なんかもうハードな展開に定評のある脚本家・虚淵玄も真っ青の鬱展開。ていうか、コメディからシリアス路線への急降下がハンパない分、余計にたちが悪いかもしんない(いい意味で)。おまけに昴ヶ浜はシャドータウンから解放され、徐々に元の生活を取り戻しているものの、レインボーラインにいたライトたちのことを住民みんなは忘れているだろうって……悪魔か、靖子にゃん!

 一方、キャッスルシャドーの操縦をグリッタ嬢から取り戻したゼットは、城を地上に浮上させます。目的は、地上を闇で制覇するため。「キラキラの呪縛から逃れたと思ってよろしいか?」と問うモルク侯爵(CV:鈴木れい子)に、「俺は最初から闇でしかねえ」と答えるゼット。シリアスな台詞の中にキラキラとか闇とかがまじっていても、もうすっかり違和感を抱かなくなった私。慣れって怖いわー。ついにゼットの意思で地上へ侵攻し始めたシャドーライン。

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