「アニメっていいよね」を広めるため――「AnimeJapan 2015」総合プロデューサーに聞いた“今年はここがスゴイ!”

1501_ajint.jpg株式会社サンライズ・池内謙一郎氏(写真左)、バンダイビジュアル株式会社・廣岡祐次氏(写真右)。「AnimeJapan」ということで、AとJのサイン。Jが逆向きなのはご愛嬌。

 3月20日から東京ビッグサイトで開催される「AnimeJapan 2015」。昨年、東京国際アニメフェアとアニメコンテンツエキスポが合体して始まった日本最大級のアニメの見本市だ。昨年、第1回の開催を経て、今年、同実行委員会はどのような展望を抱いているのか? 今月23日に予定されている企画やステージ出演者を発表するイベント「AnimeJapan プレゼンテーション#2」(http://live.b-ch.com/ajpresentation[バンダイチャンネル]/http://live.nicovideo.jp/watch/lv206152341[ニコニコ生放送])を前に、総合プロデューサーである株式会社サンライズ・池内謙一郎氏、バンダイビジュアル株式会社・廣岡祐次氏に話を聞いた。

――いよいよ今週金曜日はAnimeJapanプレゼンテーションですね。どんな発表予定ですか?

廣岡 詳細は発表会をご覧いただければと思いますが、ステージラインナップや出演者、パワーアップしたエンタメの各種施策などなど、本当に大量の情報を出します!

――なるほど、楽しみですね。「AnimeJapan 2015」は2回目の開催となり、エンタメ以外でも規模が大幅に拡大する予定ですね。第1回の開催後、どのような意見が出たのでしょうか?

廣岡 まずは家族向けの対応です。今回、1(ひと)ホールの半分を使ってファミリーエリアを作るんですが、これは実感として昨年ファミリーの来客が想定よりとても少なかったことが理由です。また、仮に来たとして、ファミリーが安心して楽しめる空間ができていたかといえば、できていなかったと思います。そこで今回、入場料を小学生以下は無料にし、入場口も(一般と)分けることにしました。

――今年の「AnimeJapan 2015」はファミリー層の取り込みを重視している印象ですが、これは将来を見据えた意図があるのでしょうか?

廣岡 はい。「AnimeJapan」は利益だけを目的にするなら、前回やったようなオープンステージやビジネスセミナーをすべてなくして、物販だけすればいいんですよね。でも、「AnimeJapan」の意義はそうではありません。お子様や、業界を目指す人など、これからの世代に向けて「アニメっていいよね」という意識を広めていくことだと思っているんです。

――やはりアニメファンだけが来場していてはダメ、という意識を実行委員会の皆さんが共有していらっしゃる?

廣岡 ダメというわけではありません。あくまでメインのお客様は既存のアニメファンの方々です。けれども、下の世代にも興味を持っていただけるような機会を増やさなければ、将来的には先細っていくとは思っています。私たちが子供の頃は夕方にアニメの放送も数多く行われていましたが、現在は深夜がメインになってしまっています。相対的にアニメに触れる機会が減ってきているので、英才教育というわけではありませんけど、子供の頃からもっとアニメに親しんでほしいと思っています。

――ファミリー向けの宣伝は、難しいのではないですか?

廣岡 実はそこを苦労しています。子供が「ここに行きたい」と言って行くのか、親が「これ、面白そう」と子供を連れて行くのかは、ちょっとベクトルが違うとは話し合っています。その中で、まずは“子供が行きたいと思うイベント”を目指しています。その中で子供向けの雑誌への広告であったり、あとテレビCMをどうするかは悩むところです。子供向け番組はどうしてもCMの枠が深夜と違って……(料金が)高いのはもちろん、枠も埋まってますから。あとは、地道に幼稚園や小学校に告知を配布できないかとも考えています。

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