「かかった費用は150万」「複数持ちは当たり前」 なぜそこまで熱中するのか…“痛バッグ”女子に突撃してみた!

■痛バッグは「サグラダ・ファミリア」だった

1411_itb09.jpgDIABOLIK LOVERS/逆巻アヤト アヤト2人目! 昨日はもう1個持っていたそうです。愛の分だけつけますとのこと(笑)。見たかった~!

 また、よく見かけたのが、当日の悪天候もあって水濡れ&落下防止のビニールカバーつきバッグでした。たまにイベント会場でグッズを落としてしまった人がTwitterで捜索ツイートを回していたりしますが、痛バッグの機能性も進化しているんですね! ちなみにカバーなしの方に「落とさないんですか?」と聞いてみたところ、「定期的にしっかり在庫チェックしているので落としたらすぐわかります」とのこと。推しキャラを落とすなんてもっての外!! 痛バ持ちの熱意を感じました(笑)。

 そんな痛バを作るのにかかる所要時間は、みなさん大体「2日~1週間」。バッグにつける時より、それだけ大量のグッズを集める方が大変そうです。グッズの調達方法としては、基本的にBOX買いどころかBOX複数買い(※アニメグッズは開けてみないとどのキャラのものかわからないもの多数……!!)、友人同士での交換や共同購入、ネットオークションを利用、またTwitterで交換や譲渡の呼びかけをしているとか。いわゆる“無限回収”(※推しキャラのグッズを種類個数問わずあればくださいと呼びかけること)ですね。しかし、つねに新作グッズが出るため、みなさん「完成は未定」だとか。というか「グッズが出る限り、完成はない!」と。……サグラダ・ファミリア!!(笑)

■痛バッグは複数持ちが当たり前

1411_itb06.jpgうたの☆プリンスさまっ♪/来栖翔 派手な“見せ用”と運びやすい”実用”を複数持ち! 腰から下げたタペストリーも痛バの一部だそうです(笑)。1411_itb07.jpgうたの☆プリンスさまっ♪/カミュ 3つの痛バに加えて手持ちのぬいぐるみまで! ついにビニールクッションまで装飾されていました……。

 けど、今でさえ隙間なくびっしり埋まっている痛バに、新作アイテムが増えたらどうなってしまうの!? 古いものを外して新しいものをつけることは“あるだけつける”痛バッグ精神に反してしまうし……と思っていると、なんと“2つ目の痛バ”を持っている人が!! あふれてしまった分はもうひとつの痛バッグに! その痛バッグも埋まったら、小物や服にいくらでも!……すごい(笑)。ですが、痛バッグ界隈ではむしろ“複数持ち”が常識らしいです。取材した方ほとんどが1人のキャラを複数持ちでした。す、すげーー!! こんな重い(物理的に)痛バッグを2つも……。そして中には、“見せる用”と“実用”とで痛バッグを使いわける超上級者も! 見せる用は薄い鞄で中身もからっぽで軽く、そして実用は重量に耐えるリュックサックで、大胆にぬいぐるみの複数つけ!!  痛バッグは実用だけでなく、観賞用として作られているんですね……。ちなみに痛バッグならぬ“痛カート”を引いている人ともすれ違いました。あれだけ大きいとつけ甲斐もありそうです(笑)。

 そして驚いたことに、インタビューした上級痛バ女子のうち数名は「別ジャンルでも痛バを持っている」とのこと! えっ、今お持ちのキャラ一筋じゃないんですか!? 痛バといえば“唯一愛”のイメージを持っていたので、別ジャンルも兼ねている人がいることにびっくり。でも確かに私も一度に2つ以上の作品にハマって、それぞれにナンバーワン推しキャラがいる時に、誰が一番なんて順位つけはとてもできないもんな……。グッズ収集は愛ゆえに、けれどオタク女子の愛は、いっぱいあるんです!!

■かかった費用が150万という女子も

1411_itb02.jpgBROTHERS CONFLICT/朝比奈昴・朝比奈弥 “顔がよく見えるように”がこだわりだそう。

 そして気になる“かかった費用”ですが、少ない方で「2万」から「10万以上」、そして「150万以上」という豪の者まで!!! ひ、150万! 車が買えてしまう!! 回答がバラバラすぎて平均は出せませんでしたが、1つのバッグだと2~5万、複数持ちだと10~30万、複数持ちでさらに別ジャンルでも作っていると100万以上……と跳ね上がっていくようです。痛バッグは貴族の遊びなのか!? 思わず目がくらむような金額ですが、『弱虫ペダル』にハマって30万のロードバイクを買うファンや、毎回イベントで100冊以上同人誌を買うオタクも少なくないので、“趣味”と考えると妥当な金額なのかも……。私も今までで同人誌に費やした額を考えると、きっと、軽自動車くらいは買えてしまいます(笑)。また、あまり値段を気にしないで購入されているらしく、仲間と「いくらかな?」「数えてない」と話し始める方がいっぱい。そしてその際に缶バッヂのついたバッグを“面積”で区切り、「この面で1万くらいでしょ、この一角で1万、ぬいぐるみでプラス5000円、持ち手についてるラバストで……合計20万くらいじゃない!?」と豪快に痛バ費用を数える超上級者の方が!!(笑) 面積で単位計算、って斬新すぎて……いっぱいつけてるとそんな数え方もできる、という新たな世界を知った瞬間でした。

 ちなみに男性オタクはどうなんでしょう。少し前にネットで『ラブライブ!』オタクたちの痛バッグの写真が話題になっていたことが記憶に新しいですが……。知人の男性オタクによると、男性向けではどんな熱烈なファンでも「同じものを大量につける」習慣はあまりないとのことです。コンプリートはするけど鑑賞・保存・実用がせいぜい。“萌え~”なキャラグッズつけたリュックサックや、コミケの企業ブースでもらう“エロゲ紙袋”文化が女性向けに逆輸入されたのかと思っていたのですが、実はそうでもないよう? あとは、男性に多いのだと、車体に美少女キャラなどのステッカーを貼った“痛車”なんかもありますね。ですが、大量の首級を上げたくなるのは、女子の特性なんでしょうか(笑)。それとも単に男性向けはグッズの種類が少ない!? いくらグッズがあっても足りないほどキャラを愛している! そんな乙女心がグッズを複数買い、そして痛バッグ作成に走らせるのでしょうか……。

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