“単純所持の禁止”を前に民主党が定義の厳格化を求める 攻防が続く児童ポルノ改定問題の動向

1405_minsyu_image.jpg参考画像:民主党公式HPより。

 児童ポルノ法改定をめぐり、与野党による事前協議が大詰めを迎えている。

 昨週までの協議において、附則にマンガ・アニメに関する項目が含まれる可能性はほぼ消滅した。その上で、条件をつけての“単純所持の禁止”をめぐり、「児童ポルノの定義をどうするか」というのが残された問題だ。

 民主党では、性的目的などに限定されてもなお否定できない法の濫用と冤罪を防止するために、「児童ポルノ」の定義をさらに厳格にすることを求めている。具体的には、児童ポルノを定義した児童買春・児童ポルノ禁止法第二条の条文に手を加えることを求めている。

 今回、民主党がいかなる案を叩き台として提出しているかはいまだもって明らかにされてはいない。現状の取材では2009年に民主党が示した案をベースに「ことさらに性器等が露出され、もしくは強調されている児童の姿態」など、あからさまに性的欲求を満たす目的で製造されたものに限定するための文言の追加を求めているようだ。

 今回、100%の勝ちはない形で展開していた児童ポルノ法改定をめぐる問題も、いよいよ大詰めだ。

 限定されたものとはいえ、単純所持の禁止が導入されることにより、冤罪などが発生する可能性が強まったことは間違いない。また今後、ここを突破口にして単純所持の禁止が拡大していくことも懸念される。果たして、児童ポルノの定義をどこまで限定することができるか。同問題にとって、今週は大きな山場といえる。
(取材・文/昼間 たかし)

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