「待ちに待ったライブシーンがこれか」佳境を迎える『Wake Up,Girls!』に視聴者落胆!?

――毎日、何本ものアニメが目まぐるしく放送されている現代日本。これだけ放送本数が多いと、見るのだって一苦労……。そんな悩める現代オタクのため、「おたぽる」がオリジナル作品を中心にテレビアニメ・レビュー! これさえ読めば、気になるあのアニメのあらすじから評判までがまるわかり!!※本文中には“ネタバレ”が含まれていますので、ご注意ください。

■『Wake Up, Girls!』
第10話「登竜門」

1403_wug10.jpg『Wake Up,Girls!』公式HPより。

【今週の極私的見どころ!】
 がっつり登場した意味がまったくわからなかった「男鹿なまはげーず」ですが、とりあえず笑わせてはくれました……! 今回は全体的に明るい雰囲気で、ある意味『Wake Up, Girls!』らしくなかった気も(笑)。「WUG!はスーパーのレジ袋っぽい」なんてファンから意味不明な例えをされるなど、クスリと笑えるポイントも多かったのは良かったです。そして予定調和的に「アイドルの祭典」東北予選を勝ち上がったと思ったところでの、ラストのどんでん返し。こういう展開、もう飽きたと思いきや、やっぱり楽しんで見てしまう自分がいます。ちょっと悔しい!(笑)

【今週のおすすめ度】
★★★☆☆
(前回のあらすじはこちら

 ついに「アイドルの祭典」が開幕! 「Wake Up, Girls!」(通称:WUG!/ワグ)は無事1次審査を通過し、東北ブロックの地方予選に出場することになりました。予選では実際ライブを行い、観客や審査員、ネット上での投票により東北代表が決定します。予選に出場する10組の中には、なにやら「男鹿なまはげーず」というなまはげのかぶりもの(?)をかぶった3人組アイドルも……。インパクトありすぎです(笑)。

 そんな「男鹿なまはげーず」をやや馬鹿にしている様子のメンバーとマネージャー・松田(CV:浅沼晋太郎)の様子を見て、丹下社長(CV:日高のり子)は「わかってないわね! 歌やダンスがうまいってだけのアイドルはゴマンといるのよ。その中で審査員の目に強烈な印象を残したものが勝負を制するのよ」と彼らを叱咤。

「Wake Up, Girls!らしさって何? 一度考えてごらんなさい」

 丹下社長のその言葉をきっかけに、「WUGらしさ」とは何かを考えはじめたメンバーたち。しかし、なかなかその答えは見つかりません。事務所へ遊びに来たTwinkleのアンナ(CV:花澤香菜)とカリーナ(CV:戸松遥)は、悩むメンバーたちに「そういうのって自分でこうだって決めなくてもいいんじゃない?」とアドバイスしたのでした。

「アイドルの祭典」東北予選も刻一刻と迫り、メンバーたちはレッスンに励む日々。WUG!の応援をするファンや周りの大人たちの気持ちも高まっていきます。

 そんなある日、帰宅途中の島田真夢(CV:吉岡茉祐)と七瀬佳乃(CV:青山吉能)の目の前に、突然なまはげの姿が……! そう、「男鹿なまはげーず」のメンバー3人が、わざわざWUG!に宣戦布告しにきたのです! ネットでは、秋田弁が激しすぎて聞き取れず視聴者たちが困惑。そんなことはお構いなしに、秋田弁で真夢たちを挑発する「男鹿なまはげーず」……。佳乃は彼女たちに果敢に立ち向かい、リーダーの貫禄を見せつけます。鼻から手突っ込んで奥歯をゴシゴシ磨かれないように気をつけて……!

 宣戦布告をして気が済んだ様子の「男鹿なまはげーず」は、「絶対に予選に勝つ」と言い残し、その場を去って行きました。

 その後、自宅へ帰った真夢は、アイドル活動をよく思っていない母親(CV:島本須美)に対してついに自分の気持ちをぶつけます。

「ようやくここが私の居場所かもしれないって思ってきて。私、幸せになれそうな気がしてる」

 そうWUG!について話す真夢に、母親は「真夢の好きにすればいいんじゃない」とそっけない態度。「アイドルの祭典」を見に来てほしいという真夢の言葉も、母親の耳に届いているかはわかりませんでした。

 そしてついに「アイドルの祭典」東北予選、本番当日──。「男鹿なまはげーず」をはじめとしたライバルグループたちに負けないライブ・パフォーマンスを見せたWUG!。披露したのは早坂相(CV:鈴村健一)が書き下ろした新曲「極上スマイル」です。モーニング娘。のヒット曲「LOVEマシーン」に似ているという意見も多いようですが、筆者はなかなか好きですよ、この楽曲。

 そして、予選会場には真夢のステージを見て涙ぐむ母親の姿も……。真夢の活動に理解を示してくれたようです。

 ただ、期待していたライブシーンの作画がひどく、ネットではがっかりした視聴者の声が目立ちました。せっかくのライブシーン、映画版くらいにとは言わないまでも、もうちょっと頑張ってほしかったですね……。決勝のライブシーンは本当にお願いします。

 とにもかくにも、素晴らしいパフォーマンスを見せたWUG!は、東北予選で堂々の優勝! 決勝へと進むことになったのです。

 しかし数日後、「I-1クラブ」が発表した新曲のタイトルを聞いて丹下社長や松田は青ざめることになります。そのタイトルは、「極上スマイル」。早坂がWUG!に提供した曲とまったく同じ曲名でした。これは一体どういうこと──!?



 前回とは打って変わって明るい雰囲気で進んだ第10話。ネットでは「9話以上の神回だった」「なまはげのおかげで面白かった」という肯定的な意見もあれば、「なまはげを出すくらいならもっとやることがあったはず」「待ちに待ったライブシーンがこれか」と落胆した様子の視聴者も多数。いつのまにかWUG!の人気が急上昇していたところもなんだか腑に落ちなかったですね。ただ、全体的に筆者はこういう雰囲気、嫌いじゃないです(笑)。

 そして、震災から丸3年経った3月11日を最後に沈黙を続けるヤマカン(山本寛監督)のTwitter──。(参照

 ラストへ向けて、いろいろな意味で目が離せません!
(文/ロペ子)

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