『キック・アス』『アベンジャーズ』のブームも冷めず…2014年はアメコミ元年!?　今からでも遅くないアメコミ入門

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　さて、アメコミ界もうひとつの雄、マーベルコミックスですが、こちらは自社のマンガを原作とした、3年がかりの映画化計画“マーベル・シネマティック・ユニバース　フェイズ2”が進行中です。“マーベル・シネマティック・ユニバース”とは、マーベルコミックのヒーロー映画が設定を共有する世界のことです。ここに属するヒーロー映画は、みな同じ世界で戦っていることになっています。

“フェイズ1”は、2008年に公開された『アイアンマン』を皮切りに『インクレディブル・ハルク』『アイアンマン2』『マイティ・ソー』『キャプテン・アメリカ/ザ・ファースト・アベンジャー』、そして2012年の『アベンジャーズ』までを指します。

　それぞれが単独のヒーロー映画として楽しめると同時に、他作品につながる伏線や共通のキャラクターが登場するなどシリーズものとしての要素も濃く、特にフェイズのラストを締めくくった『アベンジャーズ』は、彼らヒーローが一堂に集結し、強大な敵と戦うという壮大なスケールが受け、日本でも大ヒット作となりました。

　このシリーズ第二弾となる“フェイズ2”にあたるのが、昨年公開された『アイアンマン3』、現在公開中の『マイティ・ソー/ダーク・ワールド』、4月公開の『キャプテン・アメリカ/ウインター・ソルジャー』、9月公開の『ガーディアンズ・オブ・ザ・ギャラクシー』、そして2015年に公開される『アベンジャーズ　AGE OF ULTRON（エイジ・オブ・ウルトロン）』です。

　特に“マーベル・シネマティック・ユニバース”では近年、映画では描かれない、シリーズ作とシリーズ作の間のエピソードや設定を織り込んだ「プレリュード」と呼ばれるアメコミシリーズが刊行されています。“マーベル・シネマティック・ユニバース”以外にも、4月に『アメイジング・スパイダーマン2』、5月には『X-MEN：フューチャー＆パスト』といった超人気シリーズの映画化作品が控えています。

　一昨年の『アベンジャーズ』の盛り上がりを考えれば、今年から来年にかけて日本でも“アメコミ映画が来る”のは必至！　もちろん、それに伴い、原作であるアメコミの翻訳本も多数刊行予定です。

　つまり、これらの映画を存分を楽しむためにも……

　いつアメコミ始めるの？　いまでしょ！

　と私は言いたい。（今度はドヤ顔で）

　もしアナタが、その独自のスタイルと長大な歴史、そして膨大な作品数から「アメコミって興味はあるけれど、ちょっと……」と敬遠しているとしたら、それは本当にもったいない！　このコーナーは、そんなアナタと“初めはちょっととっつきづらいけれど、じっくりつきあえばホントいいヤツ”なアメコミをつなぐキューピッド。日本で一番敷居の低いアメコミ入門を目指して頑張ります!!

　さてずい分長いご挨拶になりましたが、本格的始動となる次回で取り上げたいのは、みんな大好き『KICK-ASS（キック・アス）』!!　ただいま続編映画『キック・アス　ジャスティス・フォーエバー』が絶賛公開中の本作。クロエ・グレース・モレッツ演じるヒット・ガールのまさに殺人的可愛さのあまり、映画の陰に隠れがちですが、実はれっきとした原作アメコミがあるんです！　世界中で大ヒットした映画版と原作版の違いとは？　そして、そこに込められた意味とは？　近日更新予定です。ご期待ください!!
（文／雑賀洋平）

 
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