「どこかで見た展開」…だけど目が離せない!? 『サムライフラメンコ』にツンデレ視聴者続出?

――毎日、何本ものアニメが目まぐるしく放送されている現代日本。これだけ放送本数が多いと、見るのだって一苦労……。そんな悩める現代オタクのため、「おたぽる」がオリジナル作品を中心にテレビアニメ・レビュー! これさえ読めば、気になるあのアニメのあらすじから評判までがまるわかり!!※本文中には“ネタバレ”が含まれていますので、ご注意ください。

■『サムライフラメンコ』
第15話 「イミテーション・ジャスティス」

1401_samurai15.jpg『サムライフラメンコ』公式HPより。

【今週の極私的見どころ!】
  新キャラ・アメリカンヒーローの肉体美!! 異様に濃いその存在感はさすが米国産。また、ハラキリサンシャイン(CV:関智一)の渋メンぶりには、今回もうっとり。もっと出番増えればいいのに……。

【今週のオススメ度】
★★★☆☆
(前回のあらすじはこちら

 フラメンレッド・羽佐間正義(CV:増田俊樹)のそっくりさん、ビヨンド・フラメンコ(CV:石田彰)は、双子でもクローンでもありませんでした!! ビヨンド・フラメンコいわく「(同じ顔をしているのは)互いに正義と悪だし、これが一番わかりやすいんじゃないか?」と、なぜかため息混じりに疑問系。おーい。視聴者を置いていくなー。意味がわかりません。

 ネットでは、『新世紀エヴァンゲリオン』の渚カヲル然り「声優・石田彰が担当するキャラの特徴=何でも知っているが説明はしない」とコメントされていましたが、まさにそんなキャラです。

羽佐間(以下、羽)「じゃあ、どうして“フラメンコ”なんだ」

ビヨンド・フラメンコ(以下、ビ)「そのうちわかるさ。そのうち、な」(ニヤリ)

「お前たちはなぜこんなことを……!」

「さあな。知らないよ。というか、わからないんだ。俺はもうこの世界を諦めた。悪いことは言わない。お前も今のうちに諦めろ」

「僕は、自分がやりたいからみんなを守る。自分がやりたいから日本を守る!」

「……オーケー。こんなバカげた戦いにはそれくらいの理由がちょうどいい。結局俺たちが暴れた理由もそうだ。――話せてよかった」

 それだけ言うと、穏やかな笑みを浮かべたビヨンド・フラメンコは、羽佐間の持つ銃で自分の胸を貫きます! フロム・ビヨンド6万5000人の意識の集合体だというビヨンド・フラメンコが死んだことで、怪人もすべて消滅。そして、日本壊滅装置を破壊すべく、フラメンジャーたちは富士火口に飛び込んでいきます。しかし、装置破壊と同時に火口で生き埋めに――!!

 ……なるかと思ったら、フラメングリーン・緑川碧(CV:豊永利行)の采配により無事脱出! 色々無理のある脱出シーンですが、あまり深く考えないことにします。

 ともあれ、謎を多く残したフロム・ビヨンドとの最終決戦は無事終了。サムライベースも閉鎖し、やたら爽やかな音楽で大団円!! ……って、まだ前半15分ですよ!? ネットでは、「いい最終回だった(棒読み)」と冷ややかな空気が流れました。

 しかぁーし! 日本を救いヒーローとして一層人気となった羽佐間の前に、またも怪しげ人物が現れます。ミスター・ジャスティス(CV:安元洋貴)と名乗る、アメコミのキャラ「キャプテン・アメリカ」っぽいヒーローは胡散臭さ満点!!  「米」と書かれた漢字のエンブレムがまた、怪しさを引き立てます。そんな人に、いきなり(羽佐間に対して)「キミは騙されている!」とか言われても、騙そうとしているのはアンタだろう!? と返したくなりますよね。

――と、そこへ公安局の武装集団が2人を取り囲みます!「やっぱり、怪しいのはお前だ!」というネットの期待を裏切り、公安は「羽佐間正義! 大人しく投降しろ!!」と羽佐間を威嚇。驚く視聴者よりもっと驚いたのは、もちろん羽佐間自身でしょう。羽佐間は、ミスター・ジャスティスに引きずられるようにして逃走します。

 一方、残り4人のフラメンジャーも公安と激突! 逃げてもらちがあかないと考えた彼らは、3人が囮になり、フラメンブルー・青島蒼一(CV:森久保祥太郎)を総理の下へ向かわせます。「愛すべき国民が訪ねてくれたんだ」とSPを制して、ブルーと2人きりで国会議事堂内に入った総理。画面が変わった次の瞬間、爆煙の中に傷だらけで倒れていたのはブルーでした。いったいどういうこと!?

 フラメンジャーたちと連絡が取れないまま、ミスター・ジャスティスの運転するド派手なトレーラーで逃走した羽佐間。「一連のテロ事件は、フラメンジャーチームによる自作自演だった可能性がある」と語るニュースを目にします。要丈治(CV:小杉十郎太)やフラメンジャーたちが捕まった映像には、羽佐間も憤りを隠せません。その直後、「あんな目立つトレーラーが建物の外に止まってたら、すぐ見つかるだろwww」という視聴者の予想通り、建物内に武装集団がなだれ込んでくるのです。

 羽佐間を逃がすため、圧倒的な強さで応戦するミスター・ジャスティス。街の喧噪に紛れ身を隠す羽佐間は、祖父の形見である「サムライフラメンコ構想ノート」を持ち出して、羽佐間をののしる総理の姿を目にします。果たして、指名手配犯となった羽佐間に、救いの手は差し伸べられるのでしょうか?



 急ピッチでストーリーが展開されていくものの、意外に安定した内容にまとまっていた第15話。よくできたB級映画を観ているようでした。

 ネットでは、「『人造人間キカイダー』『天元突破グレンラガン』『シビル・ウォー』など、あらゆるパターンをパクっている」「伝家の宝刀“国家のせい”。お粗末な展開」と、相も変わらず酷評が大半。一方で、「なんだかんだ、物語はブレていない」「どこかで見た展開とはいえ、これはこれで面白い」といった意見も増えてきました。「つまらないのに視聴をやめられない」とつぶやく視聴者のみなさん、それはもう「面白い」ということでは?
(文/牧野絵美)

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