『12の月のイヴ』が好評！minoriはシナリオだけじゃなくて音楽だけでも泣ける！全俺が泣いた天門ソング@minori３選

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◆「これぞminori！」の感涙シナリオを彩るバイオリンとギターのハードチューン！ 『little explorer』

『eden*』より

　『little explorer』はminori初の全年齢向けソフトとしてリリースされた『eden*』のオープニング曲だ。このゲームは特徴的な売り方がされ、『eden*』単品では全年齢向けゲームなのだが、別売りの『eden* PLUS+MOSAIC』という拡張ディスクをインストールすることで、18禁のエロゲーとなった。それにより、一応全年齢向けに作られていたにも関わらず、多くのユーザーがPLUS+MOSAICでエロゲー化したために、あまり全年齢向けソフトという認識がない。

　内容はその当時前作であった『ef』シリーズ（詳しくは後述）から大きく方向転換し、SF色の強い近未来ファンタジーだった。天変地異や異常気象、戦争などで滅亡寸前の地球で紡がれる「地球最後の恋物語」とうたわれ、ハリウッド映画が好みそうな内容である。シナリオは、選択肢のない一本道で、総プレイ時間は比較的短く、スタートからエンディングまで10時間前後で到達するユーザーが多かったようだ。

　物語前半はSF的な面もあり、ミリタリー的な要素もあり、物々しい感じなのだが、後半になると一転、牧歌的な描写となり、恋物語の要素が強まる。このギャップが『eden*』の魅力の一つだ。静かに終わっていくエンディングに多くのユーザーが涙したものだ。

　minoriはこの作品で多くの技術的な実験をしていて、美少女ゲームでは当たり前の立ち絵が存在していない。かつてnbkz氏に『eden*』について話をうかがったところ、「あの時点でのminoriができる限界の技術がつめこまれている」と語っていた。背景の構図は奥行など、かなり計算して作られていたらしい。

　『little explorer』は天門節炸裂といった具合の緩急のある展開を持ち、随所にバイオリンやピアノなどのクラシック楽器を大胆に導入したHR/HMにも通じるロックソングだ。バイオリンやピアノは美しい音色を奏でる一方、ギターやドラムはやたらハードなのも特徴だ。ボーカルはminoriでは多くの主題歌を担当している原田ひとみ。彼女のパワフルな歌声も曲調にぴったりだ。クラシック要素が強いので、ロックバラードや、ハードなシンフォニックメタルなどが好きな人は気に入るだろう。ぜひ聴いてもらいたい。

 
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