ポッと出のリア充が本当に爆発した…！『ガリレイドンナ』が予想外の鬱展開

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――毎日、何本ものアニメが目まぐるしく放送されている現代日本。これだけ放送本数が多いと、見るのだって一苦労……。そんな悩める現代オタクのため、「おたぽる」がオリジナル作品を中心にテレビアニメ・レビュー！　これさえ読めば、気になるあのアニメのあらすじから評判までがまるわかり!!※本文中には“ネタバレ”が含まれていますので、ご注意ください。

■『ガリレイドンナ』
第5話「星座夢幻」

『ガリレイドンナ』公式HPより。

　11月8日のフジテレビ系情報番組『めざましテレビ』で星月役の声優・日高里菜も登場した特集が組まれたことでも話題となった『ガリレイドンナ』（今までのレビューはこちら）。第5話では予想外の鬱展開となり、視聴者を震撼させた……！　悲恋に弱い筆者はもちろん泣かされましたけどね！

　星月たちの次の目的地はオランダ。オランダでは、窃盗団・ブルーホークによるメタンハイドレート強奪事件が起こっていた。

　そんな中、ガリレオ号でオランダのとある村に降り立った三姉妹たち。その村には人影がまったくない。“月のスケッチ”が隠されているという教会を探す一行に、突然謎の集団が銃を突きつけてきた。彼らこそが、窃盗団・ブルーホーク。リーダーのルドガー（CV：松田健一郎）は銃を下ろし、指名手配されている三姉妹を歓迎した。ホットチョコレートでもてなしてくれるなんて、なかなかおしゃれ！

　ルドガー曰く、アドニムーンカンパニーは大都市や富裕層が住む地域にはインフラを整備する一方、地方の小さな村はエネルギー不足を理由に供給を止め、切り捨てているという。その差別的なやり方に憤りを感じたルドガーたちはブルーホークを結成し、アドニムーンカンパニーに対抗しているのだ。「それでも盗みは盗みよ！」と正義感に火が着いた葉月（CV:真堂圭）。ルドガーと葉月の言い争いは延々と続く。

　そのやりとりを側でもじもじしながら聞いていた星月。ついに我慢できず「すみません!!!」と声を上げる。「トイレ、借りてもいいですか……！」トイレを我慢する星月の姿にキュンキュンしたのは筆者だけではないはず。

　無事に用をたすことができ、ほっと一安心の星月の前に、ブルーホークメンバーの少年が現れた。ちょっと君、女子トイレを覗いてはいけません！　

　テオエッシャ（CV:山下大輝)と名乗るその少年は、星月が作った金魚型飛行艇・ガリレオ号に興味を持った様子。星月はガリレオ号の内部にテオを案内する。「星月ちゃんが男の子連れ込んだ～♪」と茶化すグランデロッソがかわいすぎる……。

　ガリレオの話題で盛り上がり、意気投合する星月とテオ。テオの幼なじみ・カレン（CV:東山奈央）も登場し、星月はカレンのテオに対する想いを聞く。その後、テオの言葉から、星月は目的の“月のスケッチ”を発見する。

　しかし、そんな中、ルドガーの裏切りにより村は襲撃を受けてしまう。テオはカレンを守るため、踵を返す。カレンを見つけ出し、急いで安全な場所へ逃げようとするも、途中カレンが足をケガして動けなくなってしまう。やばい、これは明らかにフラグだ……。

　上空では星月が泣きながらテオたちを救出に向かおうとしていたが、神月（CV:大久保瑠美）やグランデロッソに止められ、やむなく撤退。テオとカレンは2人で抱き合いながら、村が爆撃されていく様子を眺めていた。

「　　　　　」

　テオは最期の瞬間、カレンに笑顔で何かを囁く。そして、リア充は爆発した……。

　今回の話は良い意味でも悪い意味でも印象に残った回だったのではないだろうか。もちろん良い意味で印象に残ったのは、トイレを我慢する姿＆かわいらしすぎる下着姿を披露してくれた星月ちゃん。ますます“星月萌えアニメ”として確立されていっている気がする。そして、劇中、前フリもほとんどなく発動した星月のペンダントの謎パワーも気になるところ。今後キーとなってくるのか!?

　ネット上では「終わり方に救いがない」「裸オーバーオールでも今日ばかりは癒やされない」「高度な死ぬ死ぬ詐欺だと思ってたら甘かった」と悲しいラストに対するコメントが多数。また、「神月と葉月の存在感がない」といった意見も……。ほかにはやはり星月のかわいらしさとエロさ（？）に注目が集まっていた。

　全11話の物語も、5話と中盤に差し掛かっている。このまま1話につき1枚の“月のスケッチ”を発見していくのだろうが、毎回シナリオの雑さが否めない。特に今回はルドガーが寝返った理由や、突然の後味の悪い結末など、もう少し丁寧に描いてくれたらおもしろそうなんだけどなぁ……という部分が多い印象。あとは星月が飼っていた本物の金魚が結局どうなったのかとか、三姉妹の両親の現状とか、細かい部分から重要そうなところまで、気になる気になる……すべて最終話までに回収してくれることを祈ります。

　しかし、悲しい結末の余韻に浸る暇もなく、続けておバカなヒーローアニメ『サムライフラメンコ』が放送されたのは、ご愛嬌ですね！（笑）
（文／ロペ子）