実は“空気系アニメ”だった!? 可愛い女の子を愛でるべき『ガリレイドンナ』

――毎日、何本ものアニメが目まぐるしく放送されている現代日本。これだけ放送本数が多いと、見るのだって一苦労……。そんな悩める現代オタクのため、「おたぽる」がオリジナル作品を中心にテレビアニメ・レビュー! これさえ読めば、気になるあのアニメのあらすじから評判までがまるわかり!!※本文中には“ネタバレ”が含まれていますので、ご注意下さい。

■『ガリレイドンナ』
第4話「スノーギフト」

1311_galilei4.jpg『ガリレイドンナ』公式HPより。

 めんどくさい系のガリレオ3姉妹の次女・神月(CV:大久保瑠美)にややイライラした視聴者が多かった第3話記事参照。だが、第4話にて早くも名誉挽回の時がやってきた!
 
 神月の素直になれないもどかしい様子、強気な彼女が見せる涙、そしてガリレオ号を操縦しての大活躍シーンに全国の神月ファン、るみるみ(大久保瑠美)ファンが釘付けになった……はず。

 さらに、4話にして生死の境をさまよったかと思ったら、終盤にはケロっと元気な顔を見せていた星月のリアリティに欠ける超人っぷり……。突っ込みどころが多すぎます! そんな4話のあらすじを見ていきましょう。
 
 三女・星月(CV:日高里菜)が持っていたガリレオの“月のスケッチ”に書かれていた楽譜の音符には、次なる月のスケッチの在処のヒントが記されていた。そのヒントをもとに、ガリレオ号はドイツへと飛ぶ。ヨーロッパの国々を股にかけるガリレオ3姉妹……相変わらずスケールが大きいですね。
 
 ヒントに書かれた森の跡地に造られた公園へ辿り着いた一行。月のスケッチを探していた星月は、突然草むらから現れた怪しい人物に捕まってしまう。
 
 人物の正体はヘルマン・ハンス(CV:浜田賢二)と名乗る男。ミクロドクターという小型の医療用ロボットの開発者で、公園の片隅に1人で暮らしていた。病気の娘の為にミクロドクターの研究を続けていたハンスだったが、娘はミクロドクターの完成を待たずにこの世を去ってしまったのだった。星月を襲ったのは、ただ単に空腹だったからだそう。「困った時はお互い様! それが私の正義よ!」そう言って長女・葉月(CV:真堂圭)はハンスに残り少ない食糧を分け与える。太っ腹! ちなみにハンスは大変臭いらしく、星月にも「ちょっと臭い……」と言われてしまう始末。でも、あんな可愛い子にそんなようなことを言われたいお兄さんたちも多いのでは!?

 その頃、別行動を取っていたアンナ(CV:井上麻里奈)は3姉妹に隠れ、自身の携帯電話で何者かと連絡を取り合っていた。怪しい。怪しすぎる。ちなみに使っている携帯がauのINFOBAR(NISHIKIGOI)っぽいのは、筆者的には高評価。

 相変わらず「帰りたい」オーラ全開の神月をガリレオ号に残し、変装して街に買い出しに出かけた葉月と星月。しかしそこでブラック・ガニメデ団の団員に発見され、襲われてしまう。2人は必死で彼らから逃げるが、追い詰められる。慌てた星月はビルの上から落下し、大ケガを負ってしまった。というか、死んでないのが不思議なくらい……。

 重症の星月を連れてガリレオ号に戻った葉月。指名手配されている以上、病院にも連れて行く事ができない。苦しそうな星月を見て、神月はハンスの元へと必死で助けを求めに行く。

「お願いハンスさん! ミクロドクターで助けて!!」

 ガリレオ号に駆けつけたハンスがミクロドクターの起動準備をしているところへ、シシーニョ(CV:神谷浩史)たちがブラック・ガニメデ号で襲撃してきた。このままではミクロドクターでの手術も出来ない。動けない星月の代わりに神月はガリレオ号のコックピットに。

「グランデロッソ、アサルトモード……!」

 操縦マニュアルを読んだ神月のその一言で、ガリレオ号はアサルトモードに! ガニメデ号と互角に渡り合う。戦いが激化するかと思ったその時、自分の部下のせいで星月が重症だと知ったシシーニョ。「これじゃあバンビーナに顔向けできねぇ」と退却を決意する。
 
 ピンチを切り抜けたガリレオ号一行。その後、星月の手術も成功し容態は回復へと向かう。

 ハンスを家に送り届けた星月たちは、そこでハンスがたまたま持っていた“月のスケッチ”を発見する。「君たちにはいろいろと世話になったからな」そう言ってハンスは星月たちにスケッチを渡した。

 とにかく星月が無事だったのはよかったものの、ビル落下→積み重なった車のボンネットで全身を強打→目立った外傷はなし、と、やはり彼女は超人のようだ。そして「クスッ」と笑えるポイントが多かった第4話。それほど話の筋には関係ないような小ネタばかりが印象に残っている。しかし、実の父親を「いかにもホームレスっぽい」と言い放つ葉月、そしてそれをまったく否定しない星月……いかがなものか。

 大筋のストーリーと言うと、名誉挽回した神月、やはり“イイやつ”なシシーニョ、そして順調に見つかった2枚目の“月のスケッチ”……と予定調和な内容。ツイッターでも、小ネタに対する盛り上がりは大きいものの、全体的には「良作の雰囲気ある凡作」「ご都合展開」「薄い本のためのネタ供給回」などなど辛口の意見が飛び交う。
 
 もしやこのアニメ、メカが飛び出しガリレオの謎を追うという非日常を描いていながら、実は“日常系(空気系)アニメ”なのかもしれない。製作者陣は、私たち視聴者を割とどうでもいい小ネタで「クスッ」と笑わせること、そして女の子のかわいらしさやサービスシーンでにやけさせることに全力を注いでいるのではないだろうか。……いや、そうに違いない。そう思って見たほうがきっと楽しめると思う。
(文/ロペ子)

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