TVアニメ『回復術士のやり直し』新たな仲間は耐えられるのか　第9話

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　真面目な展開になってもどこか面白くなってしまうのは、根底にエロがあるからなのだろうか。今回も真面目にゲスな感じで進んでいく。

　魔王候補であるイヴは、ケヤルガたちに救われたが、彼らの睦みあいには戸惑ってしまう。お前も混ざるか？　といわれケヤルガの裸体を見てつい「お母さーん！」と泣き出してしまい、さすがのケヤルガも萎えてしまったようだ。

　こんなケヤルガを本当に信頼していいのか戸惑うイヴ。だが、ケヤルガは自分を「いい人」だと自信たっぷりに言う。さらに紳士的で正義感に満ち溢れているとまで断言する。自分でそんなこと言う人は極めて信用できなさそうだが、ケヤルガ曰く、言葉には力があり、自分がいい人だと言い続けていればいい人になるのだという言葉は思考になり、思考は行動につながるからだというがなんだかごまかされている気がして仕方ない。

　性的欲求にたいしてあけっぴろげすぎるきらいはあるが、彼はイヴにとっても利のある話を提案する。彼らと行動を共にすれば、現魔王や黒翼族を狙う輩から守ってくれるという。さらにイヴが望むのなら現魔王を殺してもくれるという。ただし、見返りとして魔王の心臓を渡すこと、さらにイヴが魔王になった暁には人間との交渉の舞台にたって戦いを終わらせてほしいという。
　
　元々今起こっている戦いもジオラル王国が利を得ようとしてはじまったものだ。やつらのために人間と魔族が血を流し続けているのはムナクソ悪いと考えているようだ。

　イブはここまで好条件を突きつけてくるのは、やはり自分の体が目当てなのでは？　と最後までいぶかしむが、彼の大切なセツナやフレイアを危険にさらしてまでお前を手に入れようとしていないといわれてしまう。

　イヴはケヤルガたちと手を組むことを決め、仲間になるならば役に立とうと約束する。
　
　黒翼族であるイヴが仲間になり、ケヤルガはさっそく、魔族なら魔物を使役できるはずだと彼女に使役できる魔物に心当たりがあるかどうかを問いかける。いるにはいるらしいが、それを使役するためには試練を受ける必要があるらしい。

　ケヤルガは少しでも戦力を集めたいと考えているので、試練があるならそれに協力も惜しまないというがイヴはあまり乗り気ではない様子。

　それというのも、彼女が使役できるといっている魔物は、厳密には魔物ではなく神なのだという。

　その神は死病の神鳥、カラドリウス。伝承にある神の鳥だ。感染病が流行った時にその病を根こそぎ食べ尽くして飛び去った、だとか羽ばたき一つで国が滅びた、だとか病を食らう能力とまき散らす能力どちらも持っているのだ。

　ケヤルガはこの話を聞いてかなり興味を持った様子ですぐさまカラドリウスに会いに行こうとしたが、試練を受けるには条件が必要であり、いますぐ行っても受けられるわけではないようだ。暫く時が来るのを待つほかなさそうだ。

　しばらく様子をみることになったので、ケヤルガは情報収集のために街にでることに。もう顔が割れてしまっているのでは？　とイヴに指摘されるが、もちろんそんなことはわかっている。お得意のヒールで顔を変えて向かうことに。

　イヴと出会った居酒屋は見るも無残に潰されており、そのことに対して怒りを覚えていたケヤルガに向かって、突然攻撃が仕掛けられる。最初からケヤルガに対しての攻撃だ。

　人違いではないかととぼけたが、顔は変えても匂いでケヤルガだと、魔族の者にはばれてしまうようだ。彼らはイヴを探しているらしい。ケヤルガは彼らの攻撃をよけながら、この居酒屋を壊された復讐をしてやると心に決める。

　宿に戻り、皆に今おこった件について語り、復讐を行うことを告げる。セツナなら匂いを追えるはずだと説明し夜中に彼女を伴って襲撃に出向く。

　セツナに匂いをたどらせ、彼らのねぐらを見つけ出す。そこにはペットとして飼っていると思わえる魔獣が。ケヤルガはその魔獣に媚薬の原液を降り注ぐ。すると魔獣は一気に興奮し、飼い主たちのテントに突進し、出てきた魔族の一人に襲い掛かってしまう。

　この件で騒ぎだし、集まりだした魔族たちをセツナとケヤルガは殺して回る。数人を殺さずに意識だけなくさせ、大きく深い穴の中に投げ入れ、あたりを氷で覆ってしまう。目をさました魔族たちは、自分たちが大怪我を負わせられ、さらに逃げられないようにされていることから何か生かしておく意味があるのだろう、と交渉を持ち掛けてきた。　

　ケヤルガはイヴの正体を知っている奴の有無を確かめ、この一味以外にはそれをしることがないと確認すると、彼らをそのまま放っておいてしまう。その中には腹をすかせた魔獣も一緒に入っており、食べられてしまう可能性を秘めていた。

　うまい酒場を壊した奴らに食べ物のありがたさを実感させるという復讐だ。復讐を果たしたケヤルガは楽しそうに高らかに笑う。

　楽しい復讐を果たし、ケヤルガ一行は久しぶりに宿を取りふかふかのベッドを堪能していた。もちろんイブ以外の二人といちゃいちゃする気満々である。イヴは気まずさに耐えられないというが、もちろん別部屋をとったりやっている間に外に出るなどは認められない。

　ケヤルガはイヴが自主的に仲間に入れてほしいと言ってくることを狙っているようだが、まだまだどうにか抵抗を見せているのだった。

　翌日、フレイヤの武器を探していると丁度手になじむ杖を発見した。だがその杖には内部によどみがあり、それを見抜いたケヤルガは武器屋の前でそれを治してしまう。武器屋はその技術を見込んで他の杖も治してくれるように頼み、この件でケヤルガとこの武器屋は懇意になったようだが、このキャラは今後も出てくるのだろうか？

　武器屋とやり取りをしていると、いつの間にか街中が騒がしくなってきた。ケヤルガはフレイアを先に宿に戻し騒ぎの方へ駆けつけてみると、どうやら軍隊がやってきたらしい。その軍隊の戦闘にはノルンの姿が、さらに脇には正装騎士団を従えている。ケヤルガが簡単に倒せる相手ではなさそうだ。さらに、その軍隊の中にはケヤルガの復讐者リストに名を連ねるブレイドの姿も……。

　次回の復讐相手が現れたが、次回はこいつとの戦いの模様になるのだろうか？　残り話数も少なくなってきたが、色々とまとまらずに終わらなそうな予感がぷんぷんしてきた。次回どれくらい話が進むのか、楽しみにしたい。