今までで一番6つ子が出てこない回。全体的にパロディ色が強い。
「実コップ」
毎クールごとにある「実松さん」の続編だ。さらに今回は洋画『ロボコップ』のパロディのようだ。
薫子の勤める凹凸商事という会社で、部長の前園が新しいAIロボの開発に成功したという。そのロボの名は「実コップ」。社員の働きを監視する警官および“社畜AI”だという。行動を厳しく監視されるということで、社内の空気は恐怖に支配されていく。
どこか見覚えのある姿に、本当は実松ではと尋ねるも、前園からの妨害もありうまく話せない薫子。
薫子に「実松」と呼ばれ自分の存在に疑問を持ち始めた実コップ。社内の記録にアクセスすると、確かに実松という社員が存在していた。不慮の事故で命を落としてしまったようだが、実は前園が車のブレーキに細工をしていたことがわかる。
真相を知った実コップは経営会議に乗り込む。前園こそが実松を殺し、AIに改造した存在であることを暴露する。復讐のために前園を銃で撃とうとするも、社畜AIは上司に手を出せないようにプログラミングされていた。
だが、前園の記録映像を目にした社長がその横暴な様子をパワハラにあたると指摘。その場で前園にクビを言い渡す。逆上した前園は社長を人質にとるも、もう上司ではない、と実コップによって倒されるのだった。
自我を取り戻した実コップは、薫子とともに再び実松として生きていくのだった。
「ナンマイダー来襲」
二本目は『おそ松くん』のリメイク。イヤミと、六つ子の父、松造がメインだ。
路上に座りこみ、通行人に管を巻くイヤミ。金持ちマダムたちをしつこく追いかけると、彼女たちはサングラスを落とし逃げていった。サングラスを拾ってつけてみると、人々や街が奇妙な姿に見える。
一方松野家では、六つ子たちの就職祝いで宴会を開いていた。トイレに行こうと中座した松造を外から呼び止めるイヤミ。庭に出てみると、彼は執拗にサングラスをつけるように勧めてくる。攻防の末、無理やりサングラスをかけさせられ、家の中を見てみると、就職が決まったと喜ぶ彼らは皆宇宙人だったのだ。
息子たちを案じる松造は、イヤミを説得し二人で世界を救うことに。力を蓄え、調べに調べ彼らは宇宙人の本拠地が港区にあることを突き止めた。
彼らは「ナンマイダー」というらしい。電波塔をつくり、それを利用して人間を騙して搾取するようだ。続々と人間の世界に入り込み楽園を作らんとしているナンマイダーたち。
松造はその会合に乗り込むも、ナンマイダーが化けた六つ子たちがそれを食い止めようとする。イヤミと松造はこの集団を叩きのめし、囚われていた人々を解放する。
こうして人類たちを救うことに成功した松造たちだったが、イヤミはナンマイダーが作った電波塔を使いシェーをこの世全体に広め、皆が出っ歯でシェーを繰り返す世界を作り上げてしまうのだった。
二話とも、これぞおそ松さんという世界観のある作品だった。三期も半分を過ぎたが、まだまだ勢いは衰えないようだ。
TVアニメ『おそ松さん』やってきましたパロディ回!第3期16話のページです。おたぽるは、アニメ、作品レビュー、おそ松さんの最新ニュースをファンにいち早くお届けします。オタクに“なるほど”面白いおたぽる!
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