TVアニメ『おそ松さん』チョロ松がキラキラファントムストリームに!?3期第14話

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「ワカサギ釣り」

　たまに訪れる、世にも奇妙な物語のようなエピソード。全員で輪になってワカサギをつっている6つ子たち。トド松は兄弟の真ん中でワカサギ釣りにいそしんでいた。一度釣れるとそれを各々持参した鍋でさっと天ぷらにして食べる。かなり美味しそう。最初一匹連れて天ぷらにした食べた直後、おそ松が姿を消していた。

　特に気にせずワカサギ釣りに戻ると、次は3匹のワカサギが釣れた。それも天ぷらにして食べ終わると、チョロ松が消えた。二人も消えるなんておかしい、と他の兄弟に声をかけようとするが、顔を上げると自分以外の兄弟は全員消えている。

　さすがにこの状況はおかしいと、氷の上を走り始めるが滑って転んでしまうトド松。すると滑りついた先にはなぜかエロ本が。そのエロ本を拾ってみると、エロ本がぐっと引っ張られトド松が釣りあげられてしまう。

　釣り上げたのは謎の声優村上。そう、６つ子がちはワカサギ釣りをしていたはずが釣られていたのだ。自分たちもワカサギと同じように揚げられて食べられてしまうのだった。

「死闘」

　雪が増えるとはしゃいでしまうのは人間の本能だ。おそ松とカラ松の直接対決から、徐々に兄弟が参戦し、そこにトト子ちゃんやイヤミ、さらにはおにぎりたちも参戦していく。人智を超えた力を使って雪玉を作ったりするやつもいれば力いっぱい投げるやつ、徒党を組むやつなどもいた。だがハタ坊が元気玉のように地球のみんなから力をもらって大きな雪の塊を、地上で雪合戦ではしゃぐ者どもに投げつけ、そこにいたものたちは皆死んでしまう。

　今回開幕2本どっちも死ぬネタ。しかも唐突。さすがとしか言いようがない……。

「キラキラ ファントム ストリーム」

　今回のメインエピソード。年末にサポートAIからニートAIになったおむすび達。何か頼もうとすると「忙しい」と断ってくるようになってしまった。彼らは優勝すると面白AIの称号と電力100年分が与えられる「A-1グランプリ」というAIだけが出れるお笑いのお祭りに出るという。

　この姿を、他の６つ子は特になんとも思わずに流していたがチョロ松だけは反応が違った。彼らの行動をこっそりのぞき見し、その努力の様を見て彼は何か感化されたようだ。

　家でごろごろしていたカラ松と十四松の前に現れると「何かやることを見つけないと」と家の中をあさり始める。十四松が何事かと聞くと、A-1に向けてがんばっているおむすび達がキラキラしてみえたこと。頑張っている人はみんなキラキラしている。だからこそ自分もキラキラしたい。それを探したい！　と意気込んでいるのだ。

　だがチョロ松のこの様子を見て十四松は、何かやることを見つけてキラキラしてる人を見るとつい自分も何かしなきゃいけないんじゃないかという圧力に押し流されてしまうこのチョロ松が侵されている現象を「キラキラファントムストリーム」と名付ける。

　チョロ松は突然「DIYをやりたい」と言い出し、十四松はDIYに必要と思われる木材と、道具を調達。だが、その道具を改めてみたチョロ松は、「やっぱり違う」と辞めてしまう。

　そして次はソロキャンプをやりたいと言いだしては十四松にテントを張らせるも虫がいて無理といいだし、ボランティアも十四松だけがやりボクシングも絵画もDJも全て全て十四松がおぜん立てだけして何もしないということが続いた。

　やろうとしたいことが見つからないくだらない世界だ、とチョロ松が愚痴をこぼすとさすがの十四松も堪忍袋の緒が切れた。十四松の怒りを受けて、反省するようなポーズを見せるチョロ松だったが、これだけは言わせてほしいと十四松に対面する。

　彼が言いたいのは「うるせえ」ということ。別にこっちはやりたいことが見つけたいわけではなく「キラキラ」したいのだ。メインの目的はそちらだ。だがやりたいことは見つからないし、探し方もわからない。やりたいことを見つけたと思ったらそれは幻だし、作ったらそれは偽物と言われるしもうどうしたらいいかわからないんだ！！　と十四松に殴り掛かる。

　キラキラしてるかどうか、というのは自分ではわからないものなのかもしれない。だが、チョロ松、十四松、カラ松はキラキラできるものを後日見つけたようだ。三人は金魚を飼い始め、金魚を飼っている自分たちはキラキラしている！　とお互いを褒め合うこということで決着をつけたようだ。

　それを見たおそ松、一松、トド松は「今年もこの季節がきたか……」　とげんなりした顔で3人を見つめるのだった。

　次回はコスプレがどうとか……。絶対ただのコスプレの話では終わらなさそうなので心してみたいと思う。