TVアニメ『ド級編隊エグゼロス』終わり方はかっこいいのだけど、相変わらず徒労感は消えない第4話

TVアニメ「ド級編隊エグゼロス」公式サイトより

 回を追うごとに作画に声援を送りたくなるアニメ今期No1。エロ系の作品って絵が美しくないといけないと思っているんだけれど、その辺りは好みなのだろうか。エロい部分が写ってればなんでもOKな人もいるかもしれないが、美しさは重要だ。シチュエーションが典型的だからこそ、求めたい造形美。

 今回はエグゼロスのメンバーの残り二人に焦点を当てたストーリー。この作品AパートとBパートでエピソードがきっちり消化できるのでテンポとしては悪くないけれどどうしても下ネタに走るからちょっとくどくなりすぎてしまうのが勿体ないようにも感じる。

 Aパートはエグゼホワイト、白雪舞姫メイン回。引っ込み思案で大人しい印象の彼女。だがエグゼロスメンバーなわけだらエロくないわけがない。ドジっ子要素も持っており、何かしらの液体をかぶって家で飼っているルンバにペロペロされる率も高い。

 エッチな体を持て余しており、それ以外に特技などもないことを気にしているようだ。親友の千夜は学園のプリンセス的存在で可愛くてなんでもできるみんなのあこがれの的。だからこそ、何もできないということがコンプレックスになっているらしい。

 もちろん千夜は白雪にもいいところがあると励ますのだが、そのいいところが全部肉体に関することばかり。あれ、千夜ってもしかして? と思うくらい百合カップルに見える過剰スキンシップ。このアニメの中にはセクハラという概念がないのかなと思うくらいにみんな気軽に身体のことについて言及するけどみていて少しデリカシーのなさにハラハラしてしまう。そういうアニメなのは重々承知だけれども。

 千夜と自分を比べて落ち込む白雪。だけれども、校内に不審者が現れたという放送が入り、それがキセイ蟲によるものだと判明してからは、エグゼロスの一員らしく誰よりも早くキセイ蟲に対峙する姿はカッコいい。触手をあやつるキセイ蟲に体をいじくられても、その触手をむしり取るなど弱弱しい一面ばかりが強調されていた分頼もしく見える。だが、そのむしり取った触手は実は烈人。そう、このキセイ蟲は触れた人間を触手に変える力を持ち、人類総触手化計画を企てていたのだ。

 触手になった烈人にアドバイスをもらいながら懸命に戦う白雪。ラマーズ砲という自分の声を攻撃に変える技を使ってキセイ蟲を倒すことに成功。もちろん技を使うと服が破けて全裸になってしまう。さらに触手にされていた烈人や他の犠牲者たちもキセイ蟲を倒したことで人間の姿に戻るが、こちらも全員全裸である。

 どこからともなく用意されたバスタオルによってすぐさま全裸での放置は収まるが、この全裸問題をすぐカバーできちゃうの、毎回ずるいなと思う。とにかくキセイ蟲を倒したことで、何もできないと思っていた白雪も多少自信を取り戻せたことでAパートは終わる。

 そしてBパートはエグゼブルー天空時宙のエピソードだ。ねぼけて烈人の布団に毎度潜り込んでいる寡黙ロリ系・宙。クールっぽい印象がある故にどんな感じの子なのかわかりづらい部分があったが、それを雲母が解き明かしてくれた。
 
 雲母が家の中で拾ったノートにはエッチなイラストが満載。それを描いていたのが宙だったのだ。エロエネルギーがそのまま力にばるエグゼロス。彼女のエロエネルギーの貯め方が他の人と違うことを薄々感じていた宙。そう、彼女は二次元にこそ、エロを感じるタイプの女子だったのだ。秘密を知られたことを大いに恥じる宙は、自分の秘密を知ったのだから雲母にも恥ずかしい思いをしてもらう。と自分の漫画の主人公に体格がドンピシャな雲母を全裸にしてモデルとして起用させてらもうことを半ば強引に決めてしまう。

 恥ずかしい趣味だと自分で思っていたものを、否定せずに受け入れモデルまで引き受けてくれた雲母に対して心を開きかけた宙。だがそんな交流の時間にまたしてもキセイ蟲がやってきたことを知らせる警報が鳴り響く。

 メンバー全員で現場に向かうと、そこは宙御用達の本屋。本屋の中では店員が人質となり、クモのような形をしたキセイ蟲が小さなクモを店内中にまき散らしいかがわしい本を餌として食い散らかしていた。

 対峙した宙と雲母は思っていたよりも簡単にキセイ蟲を追い詰める。だが、敵が逃げてしまった為、まだ技が安定しない雲母が人質の介抱を、宙が逃げた敵を追いかけることに。人質に優しく声をかける雲母だったが、実はっその人質もキセイ蟲で人に扮して油断を誘ったのである。雲母は攫われ、エグゼロスメンバーは彼女を餌におびき寄せられてしまう。キセイ蟲の女王が仕組んだこの一連の作戦に、彼らはどう立ち向かうのか?!
(文=三澤凛)

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