アニメ『歌舞伎町シャーロック』推理落語が斬新すぎる!ミステリーの新機軸となるか?第1話

アニメ『歌舞伎町シャーロック』推理落語が斬新すぎる!ミステリーの新機軸となるか?第1話の画像1『歌舞伎町シャーロック』公式HPより

 オリジナルテレビアニメーションであり、架空の街新宿區歌舞伎町が舞台として描かれる期待の作品『歌舞伎町シャーロック』第1話がオンエアされた。

 新宿區歌舞伎町のBAR『パイプキャット』を一人の男性が訪ねてくる。彼はジョン・H・ワトソンという医者で、シャーロック・ホームズが腕の良い探偵だと聞いて依頼に来たのだ。『パイプキャット』には他にも探偵が集まっていてレストレイド警部が依頼の説明を始める。連続殺人犯・通称「切り裂きジャック」によるものと思われる事件がつい先ほど発生し、その犯人を捕まえた探偵は報酬1000万円を得られると言う。報酬は早い者勝ち!探偵達の犯人探しレースがスタートする。

 期待せずに見始めたアニメが予想外に面白いと得をした気持ちになる。今期は異世界転生モノと刑事ものが多いと感じているので、また同系列かなぁと少々辟易した気持ちで冒頭を見守ったのだが、テンポ良く、伏線の貼られ方など非常に興味深くて小気味よく見られた。

 架空の新宿の歌舞伎町が舞台で、出てくるキャラクターもかの有名な名探偵や聞いたことのある作家の名前をもじったような名前が並ぶ。擬人化したり性転換されたり実写化されたりと、古今東西のミステリーは何かしらの変身を遂げてきたが、今回もその派生のようだ。

 名探偵であるシャーロック・ホームズに依頼をするため新宿を訪れたワトソンが、彼がいるといわれるゲイバーに向かうと、そこにはホームズ以外にも高名な探偵が勢ぞろいしていた。「切り裂きジャック」の模倣犯を捕まえたら1000万という報酬を得る戦いを始めたところだった。

 それぞれがそれぞれの方法で捜査を開始するが、ホームズの捜査や思考の方法はかなり独特で……。その方法というのが、「推理落語」なのだ。まるで落語を一席うつように、自分と誰か別人が二人で掛け合うように推理を展開していくのだ。

 このテンポがすごく面白い。ホームズと落語を組み合わせるという発想も予想外すぎて、つい引き込まれてしまった。主人公ホームズを演じている小西克幸さんの巧みさが魅せているのだろう。

 2クールアニメということなので、今後どんな事件や推理が展開していくのか。実に楽しみだ。
(文=三澤凛)

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