森博嗣が日本のアニメを見ない理由 プロの声優の演技に「歌舞伎や時代劇の舞台演技を見ているような感覚」

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すべてがFになる THE PERFECT INSIDER COMPLETE COLLECTION

『すべてがFになる』『スカイ・クロラ』シリーズなどで知られる小説家の森博嗣氏が「日本のアニメ」について個人的感想を述べ、話題を集めている(外部参照)。

 8月18日、森氏は「日本のアニメの個人的感想」という題名で自身のブログを更新。森氏の作品からは、押井守監督作『スカイ・クロラ The Sky Crawlers』、フジテレビ系列のノイタミナ枠で放送された『すべてがFになる THE PERFECT INSIDER』といったアニメが生まれているが、森氏自身、「日本のアニメをほとんど見ません」としている。

 記事では、「世界的に評価が高いといわれていますが、何が自分と合わないのかな、と少し考えてみました」と、その理由について考察していた。

「まず、いつも書いていることですが、声というか、しゃべり方が、どうも芝居がかっていて、あまりに感情が込められすぎで、歌舞伎や時代劇の舞台演技を見ているような感覚になり、リアルに認識できないのです。あまりにも叫びすぎ、あまりにも声を震わせすぎ、あまりにも息遣いが激しくなりすぎ」

「それから、次は、やはり絵でしょうね。絵が、結局漫画なのです。漫画の場合は止まっているから、小説のように頭の中で場面を展開し、そのときに映像が自分なりにリアルへ近づきます。漫画の絵は、実物を写実していません。ドラえもんののび太君みたいな実物の人間はいませんから、漫画を読む人は、それを頭で展開して読みます。ところが、アニメは動くわけで、その展開の必要がない。そうなると、絵が漫画的なのが、ネックになります。たとえるなら、漫画のお面をつけた人がお芝居をしている、ような感じですね」


「キャラクターの声がリアルに認識できない」「絵が漫画的である」という点を踏まえ、「おそらく、日本以外の多くの国で、そんなふうに日本のアニメは見られていることでしょう。彼らは歌舞伎を見るように、日本のアニメを見ているのです」と綴っていた森氏。

 特にネットの注目を集めているのは、声優の演技について言及した部分。声優の演技については、プロの声優を使わないことで知られるスタジオジブリの宮崎駿監督も「不自然」と評価している。宮崎監督が作品でプロの声優を使わなかった例は多数あるが、『風立ちぬ』の場合、堀越二郎役に庵野秀明監督を起用した理由について「思い入れたっぷりに演技されるよりも、ボソッとしゃべってくれたほうがいい」と話している。宮崎監督は演技のうまさより、その声が出す雰囲気を重視していることは広く知られている。

 アニメ作品において、プロの声優を使わず、俳優や著名人を起用した場合、「棒演技」などと批判の声が上がりがちだが、森氏の発言には「わからないこともない」「わかる」と同意する声もあれば、「下手くそな演技見るよりマシ」「アニメにリアル感を求められても……」という否定的な声もある。


 声優の演技に対する感じ方は人それぞれだが……。

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