姫乃たまの耳の痛い話 第17回

「そこの白いビキニの子」発言に心は崩壊…美脚をからませて再起にかける元人気アイドルの落日

――地下アイドルの“深海”で隙間産業を営む姫乃たまが、ちょっと“耳の痛〜い”業界事情をレポートします。

141216_himeno.jpeg白いビキニの子、です。

 あなただけ今晩は。アイドルファンよりも、生きるのが苦手な人に向けて活動している地下アイドルの姫乃たまです。本業は女子大生です。卒論がヤバいです。今回このエピソードを持ってきたのは断じて、美脚と売れっ子に対する僻みではありませんので! 卒論のストレスを発散しようとしているわけではないですからね。断じて!

 彼女を初めて目にしたのは、チェーン店の安居酒屋でした。“エセ業界人”と言ったら失礼でしょうか。胡散臭い大人たちが集まる小規模な忘年会でのことです。

 彼女を一目見て、私の心はどんよりとしました。酔っぱらっているのか、エセ業界人もたじろぐほど、薄っぺらい媚びと、ボディタッチを繰り返していたのです。なんだか胸の痛む光景でした。しばらくすると、媚びを売るべきターゲットを絞ったのか、彼女は化粧ポーチを持って一旦席を立ちました。その時、私の目は彼女の脚に釘付けになったのです。なんて美しい。すらりと長くまっすぐに伸びた脚は、ほどよい肉に包まれ、誰もが惹きつけられるであろう魅力をまとっていました。心なしか濃くなったメイクで戻ってきた彼女は、テレビ関係の仕事をしているらしい男性の横へぴったりと張り付いて、しきりに彼を誉めながら、過剰なボディタッチを繰り返していました。私は見逃しませんでした。土気色の顔に満面の笑みを浮かべている彼と、掘りごたつの下でこっそり彼の脚に絡ませている、彼女のおみ足を。

 二次会の誘いを断った帰り道、心にうっすら疲労感を積もらせた私に「あの女の子、誰だかわかった?」と、知人のカメラマンが聞いてきました。私は見覚えがなかったのですが、某有名アイドルグループの元メンバーとのことでした。

 どうりで。

 あの、おみ足に大勢の人々が熱狂していた時期があったのでしょう。現在の不完全さに魅力を求められるアイドルブームが起きる前から、完璧な容姿を武器にアイドルとして、グラビアアイドルとして、人気を誇っていたのです。

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