この冬に発売が予定されているPS4のゲーム『新サクラ大戦』(セガゲームス)。発売に向けて、早くも数々のコラボが始まるなど期待が高まっている。7月にはOSK日本歌劇団とコラボした公演も上演されるし、制作陣のかける情熱は本物だ。
だが、かつてはひとつの時代をつくったゲームだけに、その続編ともなればさまざまな老害的意見があるのも事実。
とりわけムービーが公開されてから、否定的な意見がみられたのはキャラクターデザインに関してである。
今回は藤島康介に代わって久保帯人がキャラクターデザインを担当。それに対して「藤島が外された」とか「キャラクターがまったく魅力的にみえない」という意見も、あちこちでみられた。
確かに慣れ親しんだタイトルだけに、キャラデザが交代したことに違和感を覚える人もいるだろう。でも、それは時代が変わり、新章に入ったことを表現するには避けて通れないことだった。
そもそも最初の『サクラ大戦』発表当時と時代は明らかに変わっている。あの当時、女性キャラクターがメインで戦うことを表現するにもっとも適していたのは、藤島のキャラクターだった。現代では久保のそれがもっともマッチしているということである。
一種「ギャルゲー」としてみられていた『サクラ大戦』だったが、藤島のデザインしたキャラクターは決して男性ユーザーの目を気にして媚びたものではなかった。久保の描くキャラクターはそれ以上である。
その魅力は、初見ではなく次第に醸成されていくものである。最初の発表から2カ月あまりが過ぎて、そろそろ久保の描くキャラクターに慣れ、その魅力を感じ始めているユーザーも多いのではなかろうか。
たとえテーマが恋愛でも、キャラクターが露骨に媚びているとブン殴りたくなるもの。そんな意図がないことだけでも、やっぱり久保のキャラデザは魅力的だ。
(文=昼間 たかし)
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