中国最大級の同人誌即売会「COMICUP 魔都同人祭」に参加してみた! 参加のハードルは高い?【参加方法・事前準備編】

■アリペイかWechatpyは必須

『地球の歩き方』をはじめガイドブックも多く、事前の情報収集には困らないという点では、中国は未知の国ではありません。でも、旅行のハードルを上げているのは急速なスマホ決済の普及です。町中のコンビニ、自販機。イベント会場に至るまで、まず現金を目にする機会はほとんどありません。イベント会場に至っては、来場者もサークルも現金は持参していない=スマホ決済以外はNGというのが半ば常識です。

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 とても便利な決済手段ですが、外国人にはハードルが高いです。というのも、現在、チャージする方法がほぼ中国に銀行口座を持っている人に限られているからです。まれに日本国内のクレジットカードでチャージができたという報告がありますが、筆者の場合すべてのクレジットカードを試してみましたが無理でした。……今年版の『地球の歩き方』なんて、スマホ決済のガイドに多くのページを割きながら「ところが使えなくなってしまいました」という悲しい一文が。

 でも、唯一Wechatpyにはチャージが可能な方法があります。それが「ポケットチェンジ」を使用する方法です。

https://www.pocket-change.jp/ja/

 これ、余った外貨をAmazonポイントなどに変えてくれるサービスなのですが、日本円をWechatpyにしてチャージすることができます。方法は、Wechatpyを選択しお金を入れた後にQRコードを読み込むだけ。最近、本人確認は強化されていて名前・電話番号のほかパスポート番号も必須です。

 ただ、現在のところ(どういう仕組みかわかりませんが)確実にチャージできるのは、これだけ。設置店舗は増加中なので公式サイトで探していってみましょう。

■クレジットカードはなにがOKか……運次第

 海外旅行には欠かせないクレジットカード。これも、「どのカードなら使えて、どれはNG」かはほとんど運です。VISAカードはだいたい使えるはずですが「○○カードはダメだった」みたいな話もよく聞かれます。中国で一番メジャーなクレジットカードである銀聯は、日本の一部のクレジットカード会社が会員向けのサービスとして発行してくれますので、それを準備することも考えたほうがよいです。

 さて筆者は、中国銀行で銀聯のデビットカードをつくってみました。中国銀行は中国の大手銀行で日本では東京・横浜・大阪に支店を持っており、口座を開設するとキャッシュカードのオマケで銀聯のデビットカード機能も付属します。

 郵送でも口座開設は可能ですが、筆者は大手町支店まで出かけてみました。お客はほとんど中国人ですが日本の支店なので、日本語は問題なく通じます。最近、日本人客が増えているのか注意点はしっかり確認されます。

・アリペイやWechatpyのチャージには使えない
・現地での引き出し金額は一日5万円まで
・申込みから発行まで三週間

 ひとまず、銀聯の機能が使えれば問題なしということで開設しました。ところが、銀聯カードではありますがデビットカードですので、利用できない場合があります。筆者はホテルでNGだったので焦りました(楽天カードで無事に決済)。

 一方でATMでは問題なくお金を下ろすことができました。念のためにもっておく現金は、こちらにいれておいて現地で引き出したほうがレートがよいので、その点では活用できるでしょう。

■意外にFacebookもTwitterも使える

 中国といえばネット規制の厳しさがなにかと話題になります。訪問時期が天安門事件三十周年の前後だったためか、中国でのTwitterの代わりと思われる微博に、日本から書き込めなくなったりしていました。

 ですので、日本で普段使っているネットのサービスは完全に使えないのかと思って訪問したのですが、意外に使えました。方法はふたつ。一つはAmazonなどで販売されている香港SIMを購入することです。このSIMを利用すると規制が香港基準なのでFacebookやTwitter、GmailなどGoogleのサービスも問題なく使えます。

 もうひとつ、日本の携帯電話会社が提供している海外定額サービスでも接続は可能です。筆者はauの「海外データ定額」を利用してみましたが、4Gで問題なく接続ができました。短期滞在の外国人は、規制の範疇にはいれなくてもよいという判断なのでしょうか?

■百度地図アプリは必須

 Googleに接続が可能になってもGoogleマップは使い物になりません。情報が更新されていないので、道路や地下鉄駅が現在とはまったく違うものになっているのです。そのかわりになるのが「百度地図」です。広告表示がちょっとウザいですが、完全にGoogleの代わりになります。問題は簡体字なので自分のいる場所はわかるけど読めないということくらいでしょう。

 近年、世界のどこでもネットが繋がりクレジットカードが使えるようになっていますので、財布とスマホ、それにパスポートがあれば今すぐ空港から飛び立っても不自由ない国のほうが増えています。

 それに比べると、入念な準備がいる点で中国はハードルが高いといえるかも知れません。とはいえ「まず、トラベラーズチェックを発行してもらって……」の時代に比べると格段に準備は楽なハズです。

 さて、ここまで準備してようやくCOMICUPへの参加へと参りましょう。

※続編は明日(6/19)公開予定

(文=昼間 たかし)

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