ラノベ作家、単行本の印税で単行本の販促を全力展開中! 作家主導の広告展開の真意は

1707_hansok01_ota.jpgYouTube、「GA文庫『学園交渉人』PV」より

――ちなみに通常の新作ライトノベルでは、どういった展開が行われるものでしょうか?

柚本 編集部にてPV、書店向け販促ツールの作成などが行われ、お配りするなど、書店さま主導にて売場展開をしていただくのが一般的ですね。

【註 GA文庫編集部】
出版社によっても異なるかと思いますが、通常決まっている予算の中から、想定される読者層に対して有効だと思われる展開を行っています。大枠として「書店」「ネット」での告知用宣伝物に加え、雑誌媒体やプロモーション映像、TVCMなどでの宣伝も行うことがあります。今回の「学園交渉人」では通常の宣伝に追加するような形で、柚本先生からご提案いただいた宣伝を実施している次第です。

――それ以外にも、さまざまな広告展開を行われています。まとめて紹介していただけますか?

柚本
・Q’S EYE(7月10日、15日放映)
 私自身が最初に思いついた案です。交差点の通行人数は1日50万人近くにのぼるため、多くの人の目に触れられる場所であること、GA文庫では毎回新作のPVを作成するため、それを利用できうるというのもポイント大でした。

・アルタビジョン動画広告(7月10日放映)
 そこから大型ビジョン2基同時放映の案が浮かびました。待ち合わせによく使われる場所であり、1日平均20万人前後が通行する場所でもあります。ビジョン広告の2基同時放映で最大効果を狙いました。

・Twitter広告
 ビジョン広告は既存のライトノベル読者以外をターゲットとした販促でしたが、Twitter広告は既存の読者をターゲットとした販促です。SNSの中で特にエンタメ分野との親和性も高く、過去に同様の販促を行っていた作家の方もいらっしゃいます。

 タイムライン上に違和感なく広告を表示できるので、多くの人に知ってもらえるのでは、と考えました。Twitter広告の機能である細かな視聴者セグメントを行い、広告効果を高めました。刊行点数が多いライトノベルのなかでタッチポイントを増やすよい広告だと思います。

・駅貼りポスター 7月10日掲載開始
 ビジョン以外の大型広告として、やはり通行者数の多い駅のポスターは外せません。インパクトを重視し、細かく多くの駅で貼り出すよりは、なるべく大きなポスターをひと駅に貼り出しました。現在貼り出しているポスターはB0サイズを2倍にしたかなり大きなもの。場所は秋葉原駅にしようと発案時から決まっていました。

・YouTube広告
 皆さんもご覧になったことがあるかと思いますが、YouTubeの動画再生前に流れる広告です。ビジョン広告にも利用しているPVを使用。ポイントは全部(15秒)視聴しない限り広告料金が発生しない課金形態で、興味がなく飛ばされた場合は費用がゼロ円です。こちらも視聴者セグメントを行い、既存のライトノベル読者層への作品認知を狙いました。

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