リアルな心理描写は、少年マンガの皮を被った少女マンガ!? TVアニメ『恋と嘘』原作・ムサヲ&宅野誠起監督インタビュー

リアルな心理描写は、少年マンガの皮を被った少女マンガ!? TVアニメ『恋と嘘』原作・ムサヲ&宅野誠起監督インタビューの画像1(C)ムサヲ・講談社/政府通知普及委員会

 DeNAのマンガアプリ「マンガボックス」で2014年8月から連載を開始し、第1話掲載直後から1カ月あたりの総閲覧者数は350万人超、コミックス(講談社より刊行)もシリーズ累計130万部を突破した人気マンガ『恋と嘘』。そんな注目作が、いよいよ7月3日(月)より、TVアニメとなって放送される。

 物語の舞台は、理想のパートナーを政府が決める自由恋愛禁止の世界。初恋相手・高崎美咲と、政府が決めた結婚相手・真田莉々奈との間で揺れ動く少年・根島由佳吏をはじめとする少年少女たちの純粋な恋愛模様を、可愛らしく繊細なタッチで描く、禁断の恋物語だ。

 今秋には、若手実力派女優・森川葵主演による、原作のアナザーストーリーを描いた実写映画の公開も控えている『恋と嘘』。「おたぽる」では、本作の原作者であるムサヲと、TVアニメで監督を務める宅野誠起氏にインタビューを敢行! お二人にアニメの見どころをたっぷりと伺った。

* * *

■「キャラの生っぽさ、リアルさは少年マンガではなかなかお目にかかれない」宅野

―― まずは、アニメ化が決まった時のお気持ちをお聞かせください。

原作者・ムサヲ(以下、ムサヲ) 最初、「アニメ化の話が来てるけど、実現するかはまだ分からない」「7割方は実現すると思うけど、ぽしゃる可能性もあるから……」みたいな感じだったんですよ(笑)。でもその後、(アニメ制作スタッフと)顔合わせをすることになって、そこでようやく決まったのかなと思ったという感じでした(笑)。

―― アニメ化のプロジェクトが動き出したのはいつ頃ですか?

ムサヲ 2015年の年末ぐらいだったでしょうか。本当にやるのかな、とずっと思っていました(笑)。

―― 監督が原作を読まれたのも、そのタイミングですか?

宅野誠起監督(以下、宅野) そうですね。最初に読んだときの感想は「新しいな」と。物語やキャラクター設定などは男性向けですけど、細やかな感情の機微が念入りに描かれていて。そういう男性向けマンガはあまりないと思いますし、女性キャラクターたちの描かれ方にしても、例えば、(高崎)美咲の生っぽさ、リアルさは少年マンガではなかなかお目にかかれない視点だなと感じました。

―― 正式にアニメ化が決定して、顔合わせをされた際の印象はいかがでした?

宅野 実は秋葉原のサイン会にお忍びで先生を見に行ったんですよね。私と担当さんで。

取材に同席していた柴宏和PD(以下、柴PD) たぶん先生初のサイン会ですよね。その時に僕と宅野さんは、楽屋にご挨拶に伺ったんです。あの時アニメ化が決まっていたことを、先生は知ってたんですか?

ムサヲ 決まりそうとは聞いていて。ただ、担当編集さんが用心深い方で(笑)、「でもまだわかんないよね」と。「アニメ化するとしたらあの2人(が担当)だよ」みたいな感じで。

柴PD そうだったんですね。僕と宅野さんも先生がどこまで知ってるかわからないから、なんて挨拶していいのか、アニメ化が決まったと言っていいのか分かんないから「どうも」みたいな挨拶だったと思うんです。ちょっと距離をはかりかねていたというか(笑)。

ムサヲ 自己紹介もしていただいたんですけど、その時点ではお二方のうち、どちらが監督で、もう一人の方はどういう役職の方なんだろう、と思っていました。

宅野 僕はその時、先生はお綺麗な方だなとか考えていましたかね(笑)。

ムサヲ (笑)。その後、最初の打ち合わせのときに、宅野監督から自己紹介を受けて。監督って、何かもっとふんぞり返ったり、怖いイメージがあったんですけど、凄い物腰の柔らかい方だと思いました。

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