■オタクカルチャーのダイバーシティが進む
男性には義務づけられていないヒジャブだが、今回のイベントに『五星戦隊ダイレンジャー』のキバレンジャーで参加した男性コスプレイヤーのラジャ・ムハマンド・ルシディさん(20歳)は、今回の企画でさらにムスリム女性のコスプレへの関心を集めることを望んでいる。
「私は彼女たちをサポートします。もし彼女たちがキャラクターを愛し、なり切ってみたいという情熱があるのから、コスプレをすべきなのです」(ラジャ・ムハマンド・ルシディさん)
ご存知の通り、今や世界中で楽しまれている日本発のコスプレだが、ここマレーシアでも20年も前からコスプレ愛好家のコミュニティができていて、イベントが定期的に開催されているということだ。
「信教の自由」を保証しているマレーシアだが、イスラム教が国教で国民の6割をムスリムが占めているといわれている。その意味で“ヒジャブコスプレイヤー”はこの地で登場すべくして登場したとも言えるだろう。
ムスリムのコスプレイヤーの存在は、マレーシア以外の東南アジアの国々で数年前から確認されているが、20名もの“ヒジャブコスプレイヤー”が一同に介したのは今回が初めてのようだ。
もっとも、ムスリムのキャラクターがもっと増えれば、“ヒジャブ版”の必要も薄まってくることにもなる。日本発のコスプレもその地域ならではの独自の発展を遂げているようで興味深い。オタクカルチャーの多様性が自然な形で進んでいるようだ。
(文/仲田しんじ)
【参考】
・The Star
http://www.thestar.com.my/news/regional/2017/04/30/cosplay-with-hijabs-showcased-in-malaysia/
ムスリム姿の「スーパー戦隊シリーズ」コスプレイヤーが登場! “ヒジャブ”コスプレイベントが開催のページです。おたぽるは、コスプレ、ホビー、パワーレンジャー、忍風戦隊ハリケンジャー、ムスリム、スーパー戦隊シリーズ、五星戦隊ダイレンジャーの最新ニュースをファンにいち早くお届けします。オタクに“なるほど”面白いおたぽる!
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