いつもの1.7倍献血者が集まる!「コミケ時の献血バス」の実態を日赤に聞いてみた

――少子高齢化が献血協力にも影響しているんですね。たとえばコミックマーケットの場合、一日でどのくらいの血液が集まるものなのでしょうか。

日赤 コミックマーケット91の開催期間中(12月29日~31日の3日間)に、会場付近の献血会場でご協力いただいた献血者数は合計1,733名、献血バス1台当たりの1日平均献血者数は約72名になりました。平成28年度における東京都内の献血バス1台当たりの平均献血者数は約43名であることから、バス1台あたり約1.7倍の方にご協力いただいた形になります。

――献血バスだけでなく、アニメ『文豪ストレイドッグス』と血液センターとアニメイトが提携した献血キャンペーンがありました。こういった、アニメや漫画、ゲームと提携した献血のキャンペーンも増えていますか?

日赤 はい。過去には『NARUTO-ナルト-』(関東甲信越ブロック血液センター)、『ガールズ&パンツァー』(茨城県赤十字血液センター)、『氷菓』、『のうりん』(岐阜県赤十字血液センター)、『ONE PIECE』(日本赤十字社)、『甲鉄城のカバネリ』(東京都赤十字血液センター)などのキャンペーンを開催しました。

 「コミックマーケット献血応援イベント」の開催以降、首都圏に限らず全国的な動向として、イベントへの献血バスの配車以外にも様々なキャンペーンやコラボを行っています。

――こういったイベント情報を知るにはどうすればいいのでしょうか?

日赤 イベント及びキャンペーンは各都道府県の血液センターが中心となって実施しています。そのため、現状では全国的な動向を取りまとめたWebサイトやTwitterのアカウントはございませんが、今後も各地域で様々なキャンペーンが行われていくこととなりますので、まずはお近くの血液センターのホームページをご参照いただければ幸いです。

 * * *

 私自身は同人イベントでの献血経験はないが、献血はたまにする。珍しい血液型ではないが、一度「特定患者さんへの献血のお願い」として、「現在、HLA(白血球)型の適合する患者さんが血小板輸血を必要としております。一般的にHLAの適合は数百人から数万人にお一人と大変少なく、血液の供給が非常に困難な状態です」といった献血の要請が来たことがあり、「数万人に一人」にくすぐられ使命感に燃え献血してきたものだ。数年前だが、いまだにそれを思い出すといい気分になる。献血は「やりたいと思ったときにできて(献血の間隔はあるが)人と継続的に関わらなくていい」というところが、私も含め「ボランティア」という言葉の持つ雰囲気に圧を感じるタイプにとって、敷居が低くてやりやすいボランティアだといえる。

 年末年始だけでなくゴールデンウィークも献血協力が得られにくくなるとのこと。大型連休でイベントや献血会場のある都市部に出る人は、献血ルーム等で献血がてら一休みするのも手だ。
(文/石徹白未亜 [http://itoshiromia.com/])

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